「ほうじ茶」を知ろう

「ほうじ茶」、好きですか?
 
私は、あの優しくて香ばしい味が好きで、コンビニでよく買います。
緑茶よりも好きです。
 
さて、今日は「ほうじ茶」について知りましょう。
(「ほうじ茶」のウィキペディアは、こちら
 
まず皆さんに、漢字の読み方テストです。
以下の感じは、なんと読むでしょう?
 
「焙じる」
 
「ばいじる」?
 
私は、初見で読めませんでした。
これ実は、「ほうじる」と読みます。
 
そう「ほうじ茶」は、「焙じ茶」なんですね。
 
では、そもそも「焙じる」とは、どういう意味なのでしょうか?
 
「煎ると焙じるの違い」というページがありました。
そこによると、

煎るは鍋などに入れたものを火であぶることを言う。
焙じるは、火であぶるのは同じだが、少し焦がし気味にするようにあぶる。

とあります。
 
あ、また難しい漢字が出てきていますが、
「煎る」とは「いる」と読みます。
「煎茶(せんちゃ)」で使われている漢字ですね。
 
煎るも焙じるも、
鍋に入れて火であぶるまでは同じなのですが、
煎るのは焦がしたら失敗、焙じるの方は焦がすところまであぶります。
 
要は、焦がすか焦がさないか、そこが問題なのです。
焦がさないで、火であぶって水を飛ばしたものが「煎茶」となり、
更に火であぶって焦がしたものが「焙じ茶」となります。
 
焦がすと何がよいかと言うと、
焦がすことで苦み成分のタンニンが壊れ、渋みや苦みが抑えられるのだそうです。
その結果、口当たりは他のお茶よりもあっさりとします。
また、焙じることで独特の香りを持つようになるのです。
 
さて、「ほうじ茶」は、番茶という低級品の茶葉を原料とします。
番茶とは、夏以降に収穫したお茶(三番茶、四番茶)のことです。
煎茶のように若葉でなく成長した葉を原料とするため、
苦み成分のタンニンが多めで、逆にカフェインは少なめとなります。
 
苦みが強いので、飲みにくい番茶ですが、
これを焙じると前述したようにタンニンが破壊されるため、
飲みやすさを取り戻す訳です。
更に、原料の番茶はカフェイン少な目。
「ほうじ茶」は、是非お子さんにオススメのお茶な訳ですね。
 
お茶の文化が浸透している京都では、
「ほうじ茶」のことを「京番茶」と言って、
日常飲用しています。
京都の料亭の懐石料理では、
食後に和菓子と共に「ほうじ茶」が出されることが多いそうです。
 
安い番茶を美味しく飲める庶民の味方的な「ほうじ茶」ですが、
「安かろう悪かろう」ではなく、
京懐石でも使われるているように、
新たに独自の魅力を創造し、
私たちの生活を彩り豊かにしてくれるそんな「ほうじ茶」。
 
日本の庶民の生活に根付いたそんな素敵な「ほうじ茶」に想いを馳せながら、
今日はゆっくりと「ほうじ茶」を味わってみませんか?
 
きっと心も体も、ホッと一息つけるはずですよ。