紅白の金平糖「ヒメツルソバ」

私には、名前がわからなくてモヤモヤしている「雑草」がいくつかあります。
以下の写真の「雑草」も、その一つでした。

 
皆さんも、見たことがありませんか?
写真のように、金平糖みたいな形の可愛らしい花が群生している雑草です。
不思議なことに、いつも花の色が紅白2色の混成になっています。
特徴のある紅白2色の花が群生しているので、結構目立つ存在です。
 
私は、ずっとこの「雑草」の名前を気にしていたのですが、
ようやくその名前がわかりました。
 
オシャレな花なので、洋風な名前がついているのかな?と思っていたのですが、
実際には、とても和風な名前でした。
 
この雑草は、「ヒメツルソバ」と言います。
ウィキペディアは、こちら
「ソバがツルッと」って感じなので、オシャレというよりも、
なんとなく食欲が進みそうな名前です。
 
漢字では「姫蔓蕎麦」と書き、
花も葉もソバ(蕎麦)に似ていることから、命名されました。
 
この「雑草」も外来植物です。
日本にはロックガーデン用として明治時代に導入されました。
しかしそれが逃げ出して、現在は野良の「雑草」になっているようです。
 
ヒメツルソバ」は1つの株から地上を這って茎を水平に伸ばして広がっていきます。
だから、いつも群生しているように見えるのです。
1株でおよそ直径50cmほどに広がります。
群生しているように見える全ての草は、実際には同じ1株のクローンです。
 
では何故、ピンクと白の花が混ざっているのかと言いますと、
実は「ヒメツルソバ」の花は、開花直後はピンク色をしていますが、
徐々に色が抜けて白へと変化していきます。
ですから、2色の花がいつも混在しているのです。
人間の目からしたら、1色よりも2色の方が賑やかで好ましい感じがしますね。
 
性質が丈夫であるためグラウンドカバーとしても用いられるようです。
種子や株分け、挿し木など、どんな方法でも
容易に繁殖が可能なほとんど手のかからない植物であるため、
空き地や道端などで雑草化してしまっています。
 
それにしても、日本には観賞用で入ってきた外来植物が多すぎです。
最近では、インコなんかも野生化して群れをなしていることがあるようですが、
動物よりも繁殖力の凄まじい植物を舐めてはいけません。
 
しかも人間に都合のよい観賞用の植物というのは、
手間がいらない性質のものが多い訳です。
それは、どんな環境でも生きられることを意味します。
 
導入された明治の頃は、見たことのない可愛い花を咲かせる「ヒメツルソバ」を見て、
人々は「うわぁ、可愛い花が一杯咲いている」と感動したことでしょう。
しかし悲しいかな、今は誰も振り向かない「ありふれた」雑草になってしまいました。
 
まあ、そんなこと当の「雑草」にはどうでもいいことでしょう。
明治時代に日本に渡ってきた彼らは、新天地で頑張っています。
ヒマラヤ出身です。
 
コンクリートの隙間から生えるほど逞しく、
そして紅白の金平糖のような花をポンポンと咲かせる彼らは、
日本の街並みに、可愛い彩りを与えてくれています。

紅白の金平糖「ヒメツルソバ」

私には、名前がわからなくてモヤモヤしている「雑草」がいくつかあります。
以下の写真の「雑草」も、その一つでした。

 
皆さんも、見たことがありませんか?
写真のように、金平糖みたいな形の可愛らしい花が群生している雑草です。
不思議なことに、いつも花の色がピンクと白の2色混成になっています。
特徴のある紅白2色の花が群生しているので、結構目立つ存在です。
 
私は、ずっとこの「雑草」の名前を気にしていたのですが、
ようやくその名前がわかりました。
 
オシャレな花なので、洋風な名前がついているのかな?と思っていたのですが、
実際には、とても和風な名前でした。
 
この雑草は、「ヒメツルソバ」と言います。
ウィキペディアは、こちら
「ソバがツルッと」って感じなので、オシャレというよりも、
なんとなく食欲が進みそうな名前です。
 
漢字では「姫蔓蕎麦」と書き、
花も葉もソバ(蕎麦)に似ていることから、命名されました。
 
この「雑草」も外来植物です。
日本にはロックガーデン用として明治時代に導入されました。
しかしそれが逃げ出して、現在は野良の「雑草」になっているようです。
 
ヒメツルソバ」は1つの株から地上を這って茎を水平に伸ばして広がっていきます。
だから、いつも群生しているように見えるのです。
1株でおよそ直径50cmほどに広がります。
群生しているように見える全ての草は、実際には同じ1株のクローンです。
 
では何故、ピンクと白の花が混ざっているのかと言いますと、
実は「ヒメツルソバ」の花は、開花直後はピンク色をしていますが、
徐々に色が抜けて白へと変化していきます。
ですから、2色の花がいつも混在しているのです。
人間の目からしたら、1色よりも2色の方が賑やかで好ましい感じがしますね。
 
性質が丈夫であるためグラウンドカバーとしても用いられるようです。
種子や株分け、挿し木など、どんな方法でも
容易に繁殖が可能なほとんど手のかからない植物であるため、
空き地や道端などで雑草化してしまっています。
 
それにしても、日本には観賞用で入ってきた外来植物が多すぎです。
最近では、インコなんかも野生化して群れをなしていることがあるようですが、
動物よりも繁殖力の凄まじい植物を舐めてはいけません。
 
しかも人間に都合のよい観賞用の植物というのは、
手間がいらない性質のものが多い訳です。
それは、どんな環境でも生きられることを意味します。
 
導入された明治の頃は、見たことのない可愛い花を咲かせる「ヒメツルソバ」を見て、
人々は「うわぁ、可愛い花が一杯咲いている」と感動したことでしょう。
しかし悲しいかな、今は誰も振り向かない「ありふれた」雑草になってしまいました。
 
まあ、そんなこと当の「雑草」にはどうでもいいことでしょう。
明治時代に日本に渡ってきた彼らは、新天地で頑張っています。
ヒマラヤ出身です。
 
コンクリートの隙間から生えるほど逞しく、
そして紅白の金平糖のような花をポンポンと咲かせる彼らは、
日本の街並みに、可愛い彩りを与えてくれています。