鳥はなぜ鳴くの?

朝の鳥達の声。
私は、とてもさわやかで大好きです。
 
鳥は、他のどんな生物よりも、よく鳴きます。
しかも、遠く前聞こえるような大きな声で。
 
「雉(きじ)も鳴かずば撃たれまい」という言葉があります。
これは、
雉は鳴かなければ居所を知られず、猟師に撃たれることもなかったのにという意味から、
無用な発言をしたために、自ら災いを招くことという意味のことわざです。
 
確かに、雉のオスは「ケーン」と大声で鳴きます。
あんなに大声で鳴けば、猟師に狙われてしまうでしょう。
 
私なんかは「鳴かなければよいのに・・」と心配してしまいますが、
彼らが鳴くことにはちゃんとした意味があります。
 
それは、縄張りの宣言です。
オスに対して威嚇を行い、
メスに対して「こんな強いオスがここにいるぞ!」とアピールしています。
 
猟師に狙われるリスクがあるのに命がけで、
彼らは恋に生きているんですね。
 
そう考えると、
「雉も鳴かずば撃たれまい」ということわざの意味も違って聞こえてきます。
 
本来の意味は、
「無用な発言をする愚か者」への嘲り(あざけり)あるいは戒め(いましめ)です。
 
しかし、雉がなぜ鳴くかを理解すると、
命がけで自分の生を生きようとする彼らの生き様に、
私なんかは、とても感慨深いものを感じます。
 
自分は、雉のように生きているかな?
本当の声を殺さずに、真っすぐに生きられているのかな?
 
雉のように鳴けない私達日本人。
なんだか、とても飼い慣らされているようにも感じます。
 
さて雉の例を挙げましたが、
「鳥はなぜ鳴くの?」という疑問への答えをネットで調べた次第です。
講談社Web図鑑のページなどが役に立ちました。
上記ページによりますと、
やはり鳴くことには意味があり、
仲間たちのとコミュニケーションに活用しているようです。
鳥の鳴き声は、大きくわけて2種類です。
「さえずり」と「地鳴き」。
 
「さえずり」は、恋にまつわる鳴き声。
人間の耳によく入ってくるのも「さえずり」です。
例えば、ウグイスの「ホー、ホケキョ」とか。
雉の例でも説明しましたが、
彼らは大きくさえずることで、
オスに自分の縄張りを知らせ、
メスに自分の位置を知らせているのです。
メッセージは同じ。
「こんなに強いオスが、ここにいるからな!」
併せて、「さえずり」はメスへの求愛にも使われるそうです。
目の前のメスに対する求愛の「さえずり」は、
縄張りや位置を知らせる鳴き声よりも、
とても優しく聴こえます。
 
もう一方の「地鳴き」は、
仲間との連絡用です。
これには恋は関係なく、仲間に「私はここにいますよ」と発信をしています。
「さえずり」の音は情緒的ですが、「地鳴き」は地味です。
しかし、なんだか安心感を感じます。
 
「私はここにいますよ」
私たちは鳥以上によく言葉を発します。
しかし、私たちはちゃんと「地鳴き」をできているでしょうか?
ちゃんと「寂しい」とか「あなたがいて嬉しい」とか、
伝えられているのかなぁと思います。
 
そういう意味では、このブログは私の「地鳴き」です。
「私は、ここにいます」
「私は、日々一生懸命生きています」
 
そんな私の地鳴きを聴いて、あなたは安心しますか?
私は、これを読んでくれるあなたがいてくれて、とても嬉しいです(^^)