「優しい小説」を始めます。

初めまして。
猿矢晃と申します。

このブログは、ある一つの目的を持って生まれました。
「優しい小説」をネットの世界で「繁殖」させることです。
 

「優しい小説」とは何か?

「優しい小説」には目的があります。
日々厳しい現実と闘われている人々の心に、
ほっとする何かを提供することです。
元気になる何かを提供することです。
笑顔になる何かを提供することです。
そうすることで、少しだけ社会の幸せを増やすのです。

また、「優しい小説」とはカテゴリーを指す言葉です。
以下の要件を満たした作品であれば、
誰が創ろうと「優しい小説」になると定義します。

<「優しい小説」の定義>

  1. 読んだ人々の心に生きる上でプラスの影響を残す作品であること
  2. text形式で表現されている小説もしくは詩であること
  3. 文字数はショート・ショート程度以内であること
  4. 文頭にタイトル名を記載してから、本文を記載すること
  5. 著作権は完全フリーであること(重要)
  6. タイトルは『』でくくること
    (「優しい小説」という試みの成功度検証のため)

「繁殖」とは何か?

生命とは、己の遺伝子情報を
この世界で可能な限り増やすことを目的とした存在です。
そのために、己の遺伝子情報の複製を繰り返します。

ネット文化が普及した昨今、
ネットの世界にも擬似生命が誕生しています。

例えば、コンピュータウィルス
様々なパソコンに己のプログラムを感染させています。

また、チェーンメールも擬似生命と呼べるでしょう。
例えば・・・
「当たり屋の組織が東京に来ています。
 車のナンバーは××です。
 あなたの知り合いの方にも是非このメールを転送してください。」
このようなメールが過去にネット内を駆け巡りました。
しかし、このメールの内容はデタラメ。どこかに愉快犯がいるのでしょう。
 
そして、現在のネット文化の中で忘れてはいけない擬似生命体が
「コピペ(コピー&ペースト)」です。
例えば、誰もが笑ってしまう文章が、
匿名掲示板に幾度となく投稿されたり、個人のブログで紹介されたりしています。
ところで、この「コピペ」は、
上記のコンピュータウィルスチェーンメールと違い、
自ら繁殖するための機能を持っていません。
「コピペ」はその優れたテキストコンテンツゆえに、
人々に「伝えたい」という気持を起こし、人々の手によって繁殖する存在なのです。
更に言えば、コンピュータウィルスチェーンメールは悪意を源泉に増殖する一方、
「コピペ」は楽しい情報を「伝えたい」という善意を源泉に増殖します。
 
さて、説明が長くなりました。
『「優しい小説」をネットの世界で「繁殖」させる』とは、
「優しい小説」を読んだ人々の「伝えたい」という善意によって
「優しい小説」の掲載数を増やしネットの世界に末長く存在させるということです。
実際にネット上で多く転載された小説として「首がもげたキリン」があります。
これは、上記のタイトルで検索すれば今でも読むことができます。
この小説は読んだ人の心の何かを動かし、ネット上で「繁殖」しました。
 
また、「優しい小説」の文字数はショート・ショート程度以内とさせて頂きました。
ネットコンテンツは、電車に乗っている時や家事や仕事の合間に読まれることも多いと思います。
基本的に、ネットコンテンツに長文は敬遠されるものです。
多くの人に読んでもらい、多くの人々に「コピペ」してもらうために、適切な文字数にする。
これが、「優しい小説」の大きな特徴になると思います。
 
日本の自殺者は毎年3万人以上の水準です。
驚くことに、20代と30代の死因の一位はなんと自殺なのです。
経済大国と言われながら、自殺率は世界で5番目の高さになっています。

この国は確かに物質的には豊かな国ですが、何かが欠乏しています。
何かに飢えているからこそ、多くの人が自殺をしているのだと思います。
そして、その飢えているものは、他者からの「優しさ」なのではないかと私は考えます。
戦後日本は核家族化が進み近所づきあいも減り、人との心の交流の機会が減りました。
しかしインターネットが登場し、世界はまた様変わりをしようとしています。
今や、顔も知らない人々がテキストを通じて心の交流をしているのです。
過去に話題となった「電車男」でも「顔も知らない人々の優しさ」が印象的でした。
 
これを読んでくださった方々にお願いがあります。
もし、この「優しい小説」活動の趣旨に賛同して頂いたら、
ご自身のブログ等にも是非コピペして頂ければと思います。
また、是非ご自身でも「優しい小説」を創って頂きたいのです。
小説を創ることは、製作中は少し苦しくても、
完成した時には作者に淡い幸せをもたらしてくれます。
 
以上、長々と失礼いたしました。
私の「優しい小説」達は、「優しい小説」というカテゴリーで掲載していきます。
まずは過去作を何作か掲載し、その後新作をアップしていきます。
現在は仕事の都合上頻繁にアップしていくことはできませんが、
空いた時間で確実にアップしていきたいと思います。
 
もし、私の「優しい小説」に興味を持たれましたら、
まずは、『優しい唄歌い』というこのブログのタイトルにもなっている小説をお読みください。
私のやりたいことが、もう少し深く伝わると思います。
それでは、今後ともどうぞよろしくお願いします。