最も効率よく勉強する方法の提案(親が子どもの生徒になるススメ)

よく言われていることですが、
最も効率よく学ぶためには、
「学んだ内容を誰かに教える」ことが一番だそうです。
 
これは、私の経験則からも「そうだな」と感じます。
 
暗記だけなら一人でできましたが、
内容を理解するという一歩進んだ段階になると、
誰かに教えてもらうだけでは不十分です。
 
理解したつもりのことを誰かに教えようとすると、
自分がまだ理解しきれていない未消化な部分があることに気づきます。
未消化な部分があると、それを教えることができないので、
頭の中で未消化な部分も消化しようという意欲が起こり、
放置されていた穴の部分が補完される訳です。
 
しかし学校や塾では時間が限られていることもあり、
「詰め込み型」の授業が主流で、
生徒が教えるという立場に立つことを積極的にやっていないように感じます。
 
ならば家庭の出番だと、私は考えたのです。
 
お母さんやお父さんが、子どもの生徒になること。
子どもに、子どもが学んだことを教えてもらうのです。
当然知っていることばかりだと思いますが、
一旦知識をゼロにして、子どもに教えを請う。
そして子どもの消化不良の部分が見つけたら、
その部分を子どもに質問する。
 
このことで、いくつかの複合的な効果を得られると私は考えます。
(1)自分が人に何かを教えられるんだと認識すると、子どもに自信がつく
(2)子どもの学びの理解が深まる
(3)人に教えるという経験は楽しいことなので、
   知識を仕入れることに面白さを感じる。
(4)何より、子どもとのコミュニケーションの時間が増える。
 
う〜ん、よいことづくめです。
 
最近の学校の勉強は、小学校の勉強でも、大人が歯が立たないようなものがあります。
でも、そういった親がわからないような知識でも使えることが、
この方法の最大の長所です。
むしろ親がわからない方が、知識ゼロの立場から子どもに聴けるので、
より子どもの学びを深めることができると考えます。
 
どうでしょうか?
ご縁があって、この文章を読まれたお父さんお母さんは、
是非お子さんに一度試して欲しいなと思います。
 
お子さんの学んでいることに関心を持つということは、
お子さんの勉強を肯定しているということです。
逆に、自分が学んでいることに親が無関心であったなら、
子どもは自分の勉強に価値を見出すことができないと思います。
そんな状態であれば、
「なんのために勉強しているんだろう?」と疑問が湧くのも自然なことです。
 
ブログを描いていて感じることがあります。
誰かに読んでもらっていると想うから、ブログを描きたいと思う気持ちが湧いてくる。
そしてブログを描きたいから、いろんなところから知識を仕入れたいと欲する。
 
ブログを描くという体で、
私が本当にやっていることは、「世界」を学ぶということだったのです。
知識欲もありますが、
誰かが聴いてくれるから、一生懸命情報を仕入れようというパッションが湧きます。
 
さて、子ども達が一生懸命勉強して仕入れた知識は、誰が聴いてくれるのでしょうか?
聴いてくれる相手がテスト用紙だけなら、
それはとても寂しいことだと思います。
是非、お父さんお母さんが、
子どもが一生懸命覚えた成果を聴く人になってください。
そして、「よくわかったよ。ありがとう!」と言ってあげて下さい。
 
子どもが取った点数を褒めるのは、結果しか観ていないということ。
本当に知るべきは、子どもが汗を流して学んだ具体的な知識の数々です。
 
結果のみで評価されるのは、社会で十分にやられること。
せめてお父さんお母さんには、そんな社会と同じようなことをやらないで、
子どもの具体的に学んだことをしっかりと観てあげて欲しいなと思います。
 
「学び」も会話です。
「学び」は、誰かから学んで、自分に蓄えて終わりではありません。
その先があるのです。
 
学んだことを誰かに分け与える。
そういうことを体験することで、
本当の「学び」の価値が子どもに見えてくるのだと、私は考える次第です。