戦略的「ポケモンgo」

ポケモンgo」をまだやっています。
ポケモンgo」とは、どんなゲームなのか?
簡単に言うと、陣取りゲームです。
 
自分の手持ちのポケモンを育成して、
特定のポイントに陣取っている他プレイヤーのポケモンに闘いを挑み、
勝ったらその陣地を奪えます。
 
手持ちのポケモンを強くするためには、
各地のポケスポットというポイントを回ったり、
各地に出没するポケモンを捉えたりすることが、必要です。
また、一定距離歩くと孵化するポケモンの卵を活用する手もあります。
 
いずれにしても、強いポケモンを用意するには、手間と時間が必要なのです。
しかし、私はそこまで時間をかけることができません。
 
そうすると、私のポケモンは他のプレイヤーより弱いので、
正攻法で陣地を奪うのが難しくなる訳です。
 
さて私は過去ブログで、「ポケモンgo」は植物的な戦略ゲームだというお話しをしました。
 
ポケモンgo」はプレイヤー同士が直接戦うことはせず、
特定の陣地を取り合う訳です。
そして、ポケモンを強くするための栄養素(?)も、
他のプレイヤーから奪うのでなく、
地面から湧いてくるものを回収する形になっています。
 
上記のような点を考慮すると、
これは、動物というより植物の生存競争に近いゲームであると言える訳です。
 
過去ブログでも言及していますが、
植物の生存戦略は、3つに大別されます。
 
(1)まず単純に個体の強さで、他の植物との競争を制する「競争戦略」
   森林を形成する高い樹木が、その代表例です。
(2)特殊性能を持ち、他の植物が進出できない土地に生存する「ストレス耐性戦略」
   砂漠で生存できるサボテンが、その代表例です。
(3)環境が激変するような場所で、小回りの利かせて繁栄する「攪乱依存戦略」
   人間によってすぐに刈り取られてしまうような町中に生える雑草が、その代表例です。
 
さて、上記植物の生存戦略を雑草に当てはめると、
(1)の戦略は、私には不可能なことがわかります。
私の手持ちのポケモンは、弱いですからね。
 
競争力の弱い私は、(2)か(3)の戦略で実際に陣地を獲得しています。
 
まず、多くの人が活用している戦略が(3)の「攪乱依存戦略」です。
この戦略は、駅前などの人通りが多い陣地で活用できます。
 
人通りが多いと、ライバルも多いため、
競合同士での陣取り合戦が激しくなり、
非常に高い頻度で戦いが起きる訳です。
しかも陣取り合戦は、攻める方に有利にできているため、
しょっちゅう陣地の主が交代します。
 
実は陣地の主が交代したときが、
弱小プレイヤーにとってのチャンスです。
陣地には、複数人がポケモンを配置できるのですが、
攻める側が取った陣地にはいくつか空席ができます。
そこの空席に、弱小プレイヤーがポケモンを配置するのです。
 
もちろん、あっと言う間に他のプレイヤーに攻め取られて、
そこの陣地もろとも自分のポケモンも壊滅するリスクがありますが、
ポケモンgo」では、
21時間ごとに陣地を陣取っているプレイヤーに対し報酬がプレゼントされます。
ですので、うまくタイミングが合えば、弱くても報酬を得ることができる訳です。
 
次に(3)の方法を考察します。
おそらく、この方法を行う人は少数派です。
しかし、私はこの方法で報酬を得ています。
弱小プレイヤーでも、継続的に報酬を得ることができる戦略です。
 
具体的には、私は台風が来る前日に、
ハイキングの道にある山中の陣地を獲得しました。
 
そうすれば、少なくとも数日間にわたって、陣地を守ることができる訳です。
台風の中をその陣地までやってきたり、
夜の山道を登ってくる人もいないでしょうから。
 
多くの人は、山道まで行こうという気を起こしません。
町中だけでも、十分にゲームを楽しめる訳ですし。
しかし私は歩くのが好きで、山道もずんずん歩けます。
 
となれば、そういった個体の特殊性能を活用して、
普通のプレイヤーには少々過酷な山道の陣地に到達することができる訳です。
 
高山植物のように、私は山道という厳しい環境で現在も陣地を維持できています。
 
ポケモンgo」の最大の特徴は、
ゲームのフィールドが実世界ということです。
陣地は、我々の住むこの地に多数存在します。
 
この現実世界がフィールドであるのなら、
実際の地形や天候も、このゲームの重要要素となる訳です。
 
さて、あなたが「ポケモンgo」プレイヤーなら、
どういった地形に自身の陣地を構築しますか?
 
ポケモンgo」を単なるスマホゲームとして考えるのはもったいないです。
大自然と大人数を相手にした、壮大な知恵比べと考えると、
今までにない新たな楽しみ方が見えてくると思います。