この世界に実在する「優しい唄歌い」

このブログのタイトルにもなっている「優しい唄歌い」。
「優しい唄歌い」は、私の描いた小説に登場する主人公です。
その小説の題名も、そのまま『優しい唄歌い』といいます。
(この小説は上記のリンクから読むことができます)
 
さて、この主人公の「優しい唄歌い」は、
苦しみに満ちた世界で、
自身だけ幸運な環境にいることをよしとせず、
理不尽な世界から苦しみを受け続ける人々の助けになろうとします。
しかし、彼の限られた財産では全ての人々を救うことはできません。
理不尽な世界に翻弄され、人々は一人また一人と倒れていきます。
彼はせめてもと、「優しい唄」を苦しむ人々のために歌い続けます。
人々は彼の「優しい唄」に出会うことで、
苦しみに満ちた暗黒の世界の中に、一筋の光を見ていたのでした。
 
私も、この主人公が歌う「優しい唄」のような「優しい小説」を描きたいと願い、
このブログに「優しい唄歌い」という名を与えました。
 
 
ところで、先日、この実世界にも既に「優しい唄歌い」がいることを知りました。
その「優しい唄歌い」とは、歌手の中島みゆきさんです。
皆さんは、中島みゆきさんの「ファイト!」という唄を知っていますか?
 
聴いたことがある人は、力強い歌詞や曲が心に残っている人も多いと思います。
私もお気に入りの唄です。
 
最近、この唄には誕生秘話があることを知りました。
この唄は、深夜のラジオ番組「中島みゆきオールナイトニッポン」に寄せられた
一人の少女が投稿したハガキから生まれたのだそうです。
ペンネーム「私だって高校行きたかった」さんは、
高校を出ていないばかりに周りの人々から理不尽な蔑みを受けていました。
その少女は、その蔑みから受ける苦しみを切々とハガキに書き綴ったのです。
 
あなただったら、この少女の苦しみにどんな言葉をかけますか?
 
中島みゆきさんは「ファイト!」という唄を創り、彼女の苦しみに応えました。
 
是非、以下のYou Tubeを観てください。
「私だって高校行きたかった」さんのハガキの内容から始まる
中島みゆきさんの「ファイト!」を聴くことができます。
また、この唄には「私だって高校行きたかった」さん以外の方々も登場します。
彼らの理不尽な世界に翻弄される苦しみが切々と歌われています。
まだまだ語り足りませんが、
この唄に対して、私がいくら言葉を重ねても陳腐になるだけです。
百聞は一見にしかず。
7分ほどの動画ですが、
この理不尽な世界に立ち向かう「優しい唄」を是非体験してみてください。

 
ファイト!闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう。