就職偏差値

今日は日曜日でお休み。
先日に引き続き、
私は喫茶店で電子辞書片手に
仕事に関する英語の書籍をうんうん唸って読んでいました。
 
私の隣のテーブルで就職活動中と思われる男性二人組みが
就職活動に関する話をしていました。
 
やっぱり今は就職が大変な時代なんですね。
就職活動の苦労話が聞こえてきます。
「大変なんだなぁ」と心の中で思っていました。
 
ふと、「就職偏差値」という耳慣れない言葉が耳に入ってきました。
私が大昔に就職活動していた時期にはなかった言葉です。
 
気になって家に帰ってネットで検索してみると、
こんなサイトを見つけました。
 
内容を見て、すごいなぁと思いました。
業種や地域ごとに有名企業が偏差値でランキングされています。
偏差値なんて大学受験までで十分じゃないですか。
それを今は、就職先にまで引っ張ってきているんですね。
 
これだと、入った会社によって
あいつは俺より偏差値の低い会社に入ったとか
ランキングされてしまうんでしょうか。
 
実際に会社に入ってみたら分かりますけど、
会社なんて入社してからが勝負なんですよね。
また、その人と会社との相性というのもあります。
 
社会人の先輩として私から言わせてもらえば、
就職活動する会社の尺度として、偏差値なんて共通の概念はありえない。
自分がどんなことをして会社や社会に貢献したいのか。
会社選びは、まずそこからスタートしないと、
「こんなはずじゃなかった」という結果になりかねません。
 
こういうこと、学校とかじゃ教えてくれないから、
今の学生さんの中には就職偏差値という架空の価値観を
尺度にしている方もいらっしゃるんでしょうね。
 
大学までは見栄で選んでもよいけど、
会社ばかりは自分の人生の幸せが賭けの対象になってきますので、
見栄とか他人の価値観で選ぶことは避けたほうがよいと思います。
花形企業に行って平均レベルで頑張るのもいいけど、
花形企業じゃなくても社会的理念を持った企業に入社して
リーダーとして会社を引っ張るほうが、
充実した人生を送れるし、年収も上がるし、
きっと素敵な結婚相手も見つかると思います。
 
気づいている学生さんも多いとは思いますが、
「to be(どういうステータスでありたいか?)」ということよりも、
「to do(どういうことをしたいのか?)」という視点で
就職活動を行ったほうが、きっと幸せに働くことができます。
 
もし、幸せに働くことができれば、
人生の幸せの半分を手に入れたようなものです。
就職活動中の学生さんには、
是非、給料の値段にばかり気をとられずに、
「働く」ことを、「辛い義務」ではなく「やりがいのある仕事」に
できるような会社を探してみることをお勧めします。
 
そのためには、深い自問自答が必要です。
 
 あなたは、この社会(会社)でどんな役割を担いたいのですか?
 あるいは、この社会(会社)にどんなモノを創り出したいのですか?