夢2つ

今日は、叶える方の夢ではなくて、
寝て見る夢のお話をしたいと思います。
 
*夢1つ目*
 
私は、夢をあまり覚えている方ではありません。
ですが、繰り返し見る同じパターンの悪夢があり、
この夢を見たときは起きても記憶に残っています。
どんな夢かと言うと、こんな夢です。
 
 私は気づくと、大学の薄暗い廊下にいる。
 周りを見ると、学生達が教室で授業を受けている。
 私は、その夢の設定では大学8年生で、
 この年の内に必要単位を取らないと退学をしなければならない。
 (現実世界では、何とか4年で卒業しています)
 しかし、どの教室に行けばよいか皆目わからない。
 焦りばかりが募るが、何をしたらよいかわからず薄暗い廊下をさ迷い歩く。
 廊下から見える教室の中の学生達。
 一方、一人違う世界にとり残されている私。
 
実は、同じような夢を見る主人公の話が、
以前紹介した犬飼ターボさんの「チャンス(PHP出版)」という小説に出てきます。
以下、引用です。
 
 程なくして、卓也は退学届を出した。
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 時々、自分だけ仲間とはぐれて取り返しのつかない道を進んでいるような気になった。
 その不安は夢に現れた。
 もう大学を中退して3年が経つというのに、
 授業に寝坊して単位が足りないと焦る夢を何度もみるのだった。
 夢から覚めると胸が嫌な感じでいっぱいだった。
 
私の悪夢と、似たようなシチュエーションだと思います。
おそらく、私の悪夢の意味するところも
「自分だけ仲間とはぐれて取り返しのつかない道」を進んでいるかもしれない不安です。
私は、大学を卒業して大会社に就職したのですが、入社して9年半で会社を辞めました。
その後も、大会社に転職することはしませんでした。
いわゆるレールを外れてしまったことへの不安が、
この薄暗い大学の悪夢を見させていたのだと思います。
 
ところが、最近この悪夢に終止符が打たれる夢を見ました。
こんな内容の夢です。
 
 同じく、大学の薄暗い廊下にたたずむ私。
 相変わらず、どの教室に行けばよいのか焦り悩んでいるのだが、
 いつの間にか、ある大学教授の研究室を訪れていた。
 その大学教授が、
 どの科目がどの教室で行われているか記載されている一覧表を私にくれた。
 
この夢を見て以来、もう薄暗い大学の悪夢を見ることはなくなりました。
私は今、ある中小企業で頑張っています。
社会に貢献する立派な会社です。
 
*夢2つ目*
 
大学卒業後9年半働いた会社を辞めたのは、人間関係が原因でした。
今から振り返ると、私が悪かったと思うのですが、
会社のある先輩の反感を買う言動をしてしまい、
その先輩に部署内で干されてしまいました。
人とのコミュニケーションが苦手で、
それゆえ人から孤立することを心底恐れていた当時の私は、
「ハブにされている」という極度のストレスから、ノイローゼになってしまいました。
それが原因となり会社を辞めたのですが、
その先輩だけは許せないとずっと心のうちで憎んでいました。
 
しかし、この前こんな内容の夢を見ました。
 
 大学を卒業して入社した昔の会社の風景。
 楽しげな部署内のムード。
 憎んでいた先輩も笑顔でそこにいる。
 私はその先輩に何か仕事の質問をし、
 その先輩は快くその質問に応えてくれた。
 
ここ数年は、その先輩のことを考える頻度も減ってはいました。
それでも、その先輩の存在を受け入れる気持は皆無でした。
しかし、夢の中の自分はその先輩を信頼して質問をしており、
夢から覚めて、そんな気持になっていた自分に驚きました。
 
過去に縛られることなく、前を見られるようになってきたのかもしれません。
私の心の中に、何か変化が訪れているようです。
この変化は大事な変化だと思うので、
しっかりとこのまま良い方向に進んでいきたいと考えています。