ティーチ・フォー・アメリカ

文系のアメリカの学生に一番人気のある就職先はどこかご存知ですか?
グーグル? アップル? あるいはNASA
 
2010年発表のアメリカの学生就職先人気ランキングによると、
グーグルやアップル社をしのいで、文系では
公教育を支援するNPOティーチ・フォー・アメリカ(TFA)」が
1位になったそうです。
毎日新聞 2010年6月21日 東京夕刊より)
 
ティーチ・フォー・アメリカ」のウィキペディアこちら
 
ウィキペディアによると・・・
 ティーチ・フォー・アメリカ(Teach For America、TFA)とは
 アメリカ合衆国ニューヨーク州に本部を置く教育NPOである。
 アメリカ国内の一流大学の学部卒業生を、
 教員免許の有無に関わらず大学卒業から2年間、
 国内各地の教育困難地域にある学校に
 常勤講師として赴任させるプログラムを実施している。
 このプログラムには当初懐疑的な意見もあったが、
 プログラムが送り込んだ講師の評価はまずまず高く、
 またこのプログラムを終了した人材の優秀性も認められたことから、
 プログラムは特にエリート大学の学生に最初の就職先として大人気となっている。
 現在、ティーチ・フォー・アメリカは数多くの大企業から
 何百万ドルもの寄付金を提供されている。
・・・とのことです。
 
学問という点において優秀な人材を、
社会のために活用しようというこの取り組み。
まさにアメリカ全体のための素晴らしいプログラムだと思います。
そして、社会に貢献しようと大事な2年間を捧げる学生達も素晴らしい。
 
日本では、学問という点において優秀な学生は、皆一流企業や官公庁に吸い取られます。
しかし、アメリカでは教育困難地域の子ども達のために活用されます。
 
こういう、社会を重視するアメリカ人の姿勢を見ると、
アメリカは、すげ〜国だなと感嘆します。
アメリカという国家については賛否両論がありますが、
私はアメリカ好きですね。
 
ちなみに、以下は日本の大学生(文系男子)の2011年就職先人気ランキングです。
 
1 三菱商事
2 三菱東京UFJ銀行
3 住友商事
4 東京海上日動火災保険
5 みずほフィナンシャルグループ
 
女子文系の方は、以下のとおり。
 
1 三菱東京UFJ銀行
2 東京海上日動火災保険
3 みずほフィナンシャルグループ
4 丸紅
5 全日本空輸(ANA)
 
日本の学生さん達は安定志向なのかな。
まあ、就職先は自分の一生を決めるかもしれない大事なことなので気持ちはわかります。
私も就職活動をしていた時は、「大企業に雇ってもらう」という意識しかなかったです。
 
だけど、アメリカの学生達の
「自分の人生も大事だけど、自分の力を社会に活かすことも大事だ」という考え方には、
本当にすごいなぁと心から感心します。
 
「私は、社会というものにどう対峙するのか」
日本人もそろそろ、そこのところを一人ひとり考え始めなければいけないと思います。
今まで自分の生活第一で政治任せにしてたから、
今政治がこんなことになっちゃっている訳で・・・
もう、私たち一人ひとりが社会と向き合ってよく考えて、
社会に対してどんなことができるか話し始める時期ですよ。
 
もちろん、生きていくのも大変な世の中ですが、
私たちと私たちの子孫のために、できるところから少しずつでも始めませんか?
私もできる範囲の中で、頑張っていきたいと思います。