親切の連鎖

私は今日、仕事の用事のため電車で移動をしていました。
終点の駅に着いてホームを歩いていたところ、
既に乗客が降りた無人の電車の中で、シートに座って寝ている男性がいました。
 
私は、その男性の肩をゆすって「着きましたよ」と声をかけて、
起こしてあげました。
 
私はここ1年くらい、そういった終点の電車内で寝ている人を見かけたら、
起こしてあげるようにしています。
 
実は、もともとはそういったことはしていなかったんです。
終点に着いて寝ている人がいても、無視してとっとと電車を降りていました。
何故かはわかりませんが、
他の人と行動パターンの違うその寝ている人に
ほんの少し近寄りがたいものを感じていたようにも思います。
 
ところが、ある体験をきっかけに、
私は終点で寝ている人を起こすようになったのです。
もうタイトルから推測されている方も多いと思いますが、
逆に私が電車の終点で眠りこけていたところを
起こしてもらったという体験があったのです。
運行本数のあまり多くない電車だったので、
そのまま終点から折り返して逆方向に行っていたら
相当時間を無駄にしてしまっていたと思います。
 
私を起こしていただいた方は、女性だったんですが、
わざわざホームを歩いているところを、
電車の中に入ってきて私を起こしていただきました。
その時は、本当に心から「ありがとうございます」とお礼を言いました。
 
その女性の親切さと終点で寝過ごした時の大変さを実感した私は、
以降、その女性と同じように、
終点で寝ている人を見かけたら起こしてあげるようになった訳です。
 
親切は連鎖すると思います。
何故なら体験する親切って素晴らしいから。
たくさんの人が親切をしだしたら、
きっとほんわかあったか笑顔の社会になると思います。
 
そんな社会になって欲しいから、
少しずつ親切の技を磨いて、これからも親切をしていきたいなと思います。
 
私の目指す親切の形は、「受けた人もマネしたくなる素敵な親切」です(笑)