贈り物のセンス

私には贈り物のセンスがありません。
相手に微妙な思いをさせてしまうような贈り物をしてしまうことが多いのです。
 
だけど先日は、「よい贈り物」ができました。
私と仲のよい小学1年生の男の子がいるのですが、
彼の誕生日に図鑑を送ってあげたのです。
 
彼の母親からのメールによると、
私からの誕生日プレゼントを見て、
彼は「スゴい」と言って喜んでくれたそうです。
 
彼とは、昔はよく遊んであげたりしたのですが、
ここ1年は全く会えていませんでした。
でも、そのメッセージを見て、
彼の喜ぶ姿を想像し、私はとても幸せな気持になりました。
 
私は、「今回の贈り物」と「いつもの微妙な贈り物」とでは
何が違うのかなと考えました。
多分、本当に相手の幸せを考えての贈り物かどうか、が
大きな違いになっているような気がします。
 
例えば、異性の気を惹くための贈り物には、
相手の好意を獲得したいという見返りを求める気持ちがどうしても入ってしまいます。
相手の必要性よりも、贈りたいという欲求が先に来ている訳です。
 
そうではなくて、
「きっとこれがあったら、相手は幸せになれるだろうな」とか、
「これを贈れば、相手の不幸な状態の解消に役立つだろうな」とか、
そういう相手の幸せを純粋に願う気持ちからの贈り物は、
掛け値なく相手も喜んでくれるのだと思います。
例えば、孤児院にランドセルや文房具を贈った全国の匿名の伊達直人達。
見返りを求めないがゆえの匿名。
彼らタイガーマスクの暖かい気持ちに、
施設の職員の方や子ども達は励まされたのではないでしょうか。
 
今回の贈り物を通じて、「よい贈り物」をするコツを少しつかめたような気がします。
「よい贈り物」は、相手ばかりでなく自分の心もポカポカにします。
今後、是非「よい贈り物」のセンスを磨いて、
粋で暖かいプレゼントができる人間になれたらいいなと思う次第です。