浮世絵にスカイツリー

2012年春に開業予定のスカイツリー
2011年3月18日13時34分に頂上部分が完成し、
その高さが世界一の634mになりました。
 
震災を乗り越え、よくぞここまで来たなと思います。
 
ところで、そのスカイツリーについて、
面白い記事を見つけたので紹介します。
なんと、歌川国芳という幕末の浮世絵師が、
彼の作成した浮世絵にスカイツリーを登場させていたというのです。
 
詳しくは、こちらの記事で。
 
実際に、その浮世絵を見てみましょう。

 
この隅田川の向こうに見える2つの塔。
左側の低い方は、当時存在した火の見櫓とされていますが、
右側の高い方が、謎なのです。
 
当時は、江戸城より高い建物を建築することが禁止されていました。
そのようなご時勢の中、彼が浮世絵に描いた塔はなんなのか?
もしかしたら、スカイツリーを予見していたのでは?というような想像もできる訳です。
 
実際のスカイツリーの写真と比較してみましょう。

 
浮世絵と同じように、隅田川から臨んだスカイツリーの完成予想図です。
どうでしょうか?
浮世絵の塔は、スカイツリーにも見えなくもないですか?
意見が分かれるところかもしれませんね。
 
上記の記事によると、
この歌川国芳という浮世絵師は、奇想・破天荒な絵師として知られているそうです。
そんな独創的な彼が、単に想像で描いた産物なのかもしれません。
それにしても、江戸時代にあのフォルムを描くのは
並大抵の想像力では足りないような気もする訳です。
 
私は、こういう想像の広がるロマンのあるお話は大好物です。
現実的に事象を分析して不思議話に冷や水をかけるのではなく、
むしろ不思議話をふくらませて愛でたいタイプなんですよね。
もしかしたら、歌川国芳は未来を予見していたのかもしれないなと思うと、
私の心のどこかがウキウキした気持ちになって、
少し子ども時代に戻ったような気分になります。