悲しみの乗り越え方

あなたは、悲しみをどう乗り越えていますか?
 音楽を聴いて心を癒しますか?
 愛する人や動物に慰めてもらいますか?
 お酒や甘いもので、ストレスを解消しますか?
 運動して心を切り替えますか?
 一人でじっと耐えますか?
 
今までの私は、一人でじっと耐えていました。
そして、心の中で2段階のプロセスを踏み、悲しみに対処してきました。
 
(第一段階)
悲しい時は、いつもよりも心の内側に意識がフォーカスされます。
そして、何度も何度も心の中で、その悲しいことを思い嘆きます。
まるで、牛が反芻をして餌を消化しようとするように、
苦しいけども何度も何度も頭の中で、その悲しいことをリフレインします。
 
(第二段階)
そうしていると、だんだんその悲しみの元を憎むようになってきます。
誰かの理不尽な行為が引き金になった悲しみなら、
絶対に自分は、そんな行為をするものかと心に刻みます。
そして、同じような行動をする人々を毛嫌いするようになります。
心の中でめちゃくちゃ、「ダメ出し」します。
そうやって、その悲しみの原因を自分の中で「悪」もしくは「敵」とみなすことで、
心の平穏を取り戻そうとします。
 
・・・今回は、第一段階までは一緒ですが、
一晩悩んだ末、そこから先を変えることにしました。
 
図々しいと思われるかもしれませんが、
「悲しみは、いつも世界の理不尽さからやってくる」と、私は考えています。
「私は悪くない」「私は一生懸命やっている」
 
だけど、世界を敵とはしません。憎みません。
それでもなお、「善」を成します。
その苦しみを糧に、もっと一生懸命やってみます。
 
私は、「善」を成したら、あるいは一生懸命やったら、
それを見ていてくれた神様が報いてくれるなんて、そんな甘いこと思っていません。
そんな神様はいません。
今まで生きてきて、世界は理不尽であると十分知っています。
 
それでもなお、やってみようと思います。
自分の「善」と思う道を一生懸命やってみようと思います。
腐らずに。ひたむきに。結果のことは気にせずに。
「ただ善を成すために、自分は生まれたのだ」と己に言い聴かせて。