福島の子ども達


 
今日、「THE BIG ISSUE」を買いました。
「THE BIG ISSUE」とは、ホームレスの仕事をつくり自立を応援する雑誌です。
具体的には、販売員のホームレスの方から雑誌を購入すると、
売上300円のうち、160円が販売員のホームレスの方の収入になります。
よく駅前や交差点で、ホームレスの方が雑誌を売っているのを見かけたことはないでしょうか?
 
この雑誌には「気づき」がいつもあるので、私のお気に入りです。
 
今回も、ある記事から「気づき」を得ました。
それは、「福島の子ども達の言葉」を特集した記事です。
掲載されている、そのままの言葉を以下に列記したいと思います。
 
「10分遊んだら休んで、の繰り返し。
 1日まとめても1時間しか外で遊べないからサッカーも野球もできない」(小5)
「好きな時に友達と思いっきり遊びたい」(小4)
「暑くてもがまんして、長袖・ズボン・帽子・マスクをしなきゃいけない」(小3)
「東京の人は、福島のことをきたないとか汚れていると思っているの?」(中1)
「外で遊んではいけない理由を「しょうがないからがまんして」って片付けないで。
 なんでだめなのか、もっと具体的に説明してください」(小5)
「科学者になる。もっと早く放射能が分解されるように研究したいから。
 日本人は本当はすごいんだよってわかってほしい」(小5)
 
そして以下は、福島の子どもと交流を持った東京の中1の女の子の言葉。
 
「安全だと言う学者の方と、安全じゃないと言う学者の方で、
 一度みんなの前で話し合ってください。
 話し合いのすべてを見ることで、自分なりに選択できるからです。
 私たちは悪いこともしっかり受け止められるので、
 いいことも悪いことも、ちゃんと伝えてください。(以下略)」
 
私は子どもの頃、
「いつか死ぬ」ということに恐怖を覚え、眠れなくなったことがあります。
とてもとても怖かったです。
今の、福島や放射能の影響が心配される地域の子ども達は、
布団の中で昔の私以上に怯えているのだと思うと、本当にいたたまれません。
 
「日本の大人は何をやっているんだ!」と、叫びたくなります。
大人は子どもを守らなければいけないのに!
(私も日本の大人の一人だと、もちろん自覚しています)
 
大人は子どもに「真実」をしっかり伝えないといけない。
はたして政治家は、福島に住む子ども達の健康面に関して「真実」を言っているのか?
それから、「真実」を明かした結果、
子ども達の「別地域への疎開」が必要なら、私たち沖縄から北海道までの全国の大人が、
子ども達の「疎開」の面倒をみてやらなければならないはずです。
 
私たちが今一番考えなくてはならないのは、
福島や放射能の影響が心配される地域の子ども達のことです。
子どもは、自分達の「未来」であり「宝」である。
これは、どんなイデオロギーの人でも共有できる「真実」でしょう。
 
我々の「未来」そのものである子どもに対して、政治家は「真実」を伝えないといけない。
私たち大人が子ども達を助けないで、誰が子ども達を助けるのですか?