「世界一」を目指す

実は私の仕事は、経営コンサルタント(駆け出し)です。
昨日、60歳過ぎの先輩コンサルタントのお話を聴く機会がありました。
 
そのお話の中で、心に残る内容がありましたので、
ここに少しまとめたいと思います。
 
ところで、経営コンサルタントと一口に言っても、
税理士のように決まった業務がある訳ではありません。
経営に関して、支援先会社に様々な種類の支援を行うのが経営コンサルタントです。
ですので、コンサルタントによっては、
マーケティングとか生産管理とか財務とか得意分野を武器にする人もいますし、
支援先の求めることや、支援先に必要なことは、何でも総合的に支援する人もいます。
 
要するに、コンサルタントというのは、自分を売る商売なのですが、
売る品揃えは、自分で吟味して用意しなければいけない訳です。
 
そういった前提をお話しした上で、昨日の先輩コンサルタントのお話に戻ります。
その先輩コンサルタントは、
「どんなに小さな分野でもよいから、世界一になりなさい」とおっしゃっていました。
例えば「自分はマーケティングができます」では、お客様は自分を買ってくれない。
そうではなくて、例えば「電話の応対技術なら世界一です」と言うことができれば、
その人は引く手あまたになり、一生食っていけるだろうと。
 
私は、「なるほど」と思いました。
もちろん総合的な支援のできる力量を持った上での話ですが、
「ここは世界一だ」と言えるものがあると、
営業せずとも、力を求められるようになるのではないかと思った訳です。
実際に、その先輩コンサルタントもご自身の「世界一」の分野を持つことで、
お客様の方から声を掛けられる状態になっているとのことです。
例えになっているかどうか不安ですが、
「お菓子作りが得意です」という人よりも、
「スフレを愛しており、スフレ作りなら誰にも負けません」という人の方が、
「力を貸して欲しい」というご指名を頂ける可能性は高くなるということなのだと思います。
イチローやオリンピック選手のように才能に恵まれていなくても、
「ものすごく小さくて具体的なこと」なら、
誰にだって「世界一」になれる余地がある訳です。
 
先輩コンサルタントの話を聴いて、私の「世界一」候補は何だろうと考えました。
実は、私には今伸ばしたい才能があります。
「興味を持って読んでもらえる文章」を作成する能力です。
この能力があれば、
面白いメルマガで支援先会社のファンを増やしたりと、
文章の力で支援先のお役に立てる可能性が出てきます。
そして、今回の先輩コンサルタントのお話を聴いて、
「世界一」にしたい「ものすごく小さくて具体的なこと」を決めたのです。
「そうだ、ビジネスレターの世界一になろう。」
 
ビジネスレターとは、会社がお客様向けに定期的に発行する
「○○通信」のような手書きの広告ツールです。
このデジタル化のご時世、
あえてアナログ広告ツールの技術を磨いていくと、
絶対に価値が出てくると思うんですよね。
 
ただし、大きな問題があります。
私の手書きの字は、恐ろしく汚いんですよ。
今は、親しみやすい文字を描けるようにペン習字を朝30分やるようにしています。
それから文字がうまくなったら、イラストも練習したいです。
 
文章の能力を中核に、こういった諸要素を組み合わせていけば、
他に競合することのない「世界に一つ」の私の価値が生まれます。
これが「世界一になる」ことだと、私は思う訳です。
 
どんなものであれ、「世界一」になれたら人生楽しく有意義なものになると思いませんか?
「世界一」なんて、一見難しそうに見えますが、
「世界に一つ」の領域を見つけさえしたら、「世界一」はもう射程距離内です。
 
せっかく努力をするのなら、「世界に一つ」の「世界一」を狙ってみるのも一興。
その先には、絶対に小説や映画のように面白い人生が待っているはずです。
 
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