「時間」と親友になるために

他者から「信頼」を得るには、どうしたらよいか?
それは、他者に対して「誠実」に接していくことに尽きると、私は思います。
 
では「誠実」に接していくとは、どういうことでしょうか?
相手を、「モノ」ではなく、自分と同じ一つの価値ある「生命」として敬うということです。
あるいは、自分と同じように苦しみながらも懸命に生きている「仲間」として尊重することです。
 
「与える」属性にある人は、
相手を、価値ある「生命」や「仲間」として認識することを得意とします。
一方「奪う」属性にある人は、
相手を、自分と同じ懸命に生きる「生命」であると認識することが不得手です。
この両者の差には、「想像力」や「感受性」という「才能」も深く関与しています。
 
ところで、「与える」属性にある人は、
この「想像力」や「感受性」を活用して、
「モノ」に対しても、擬似的に「生命」を感じることが可能です。
これができると、
「もったいない」という感情を有したり、「ポイ捨て」に強い抵抗を持つことになります。
 
これは「時間」という無形物に対しても同様です。
そして「時間」に擬似的に「生命」を感じることができると、
そこに「怠惰」からの脱出口が見えます。
ですので、ライフ・マトリクスでいうところの、
「3」の領域にいる人にとって、
「時間」に「生命」を感じることは、「4」の領域に昇るための心強い発想法となる訳です。
 

 
「時間」をムダにすることは、「ポイ捨て」することと同義。「もったいない」。
「3」や「4」の領域にいる人にとって、まずこういう観点を持つことは容易です。
そして、更に「想像力」や「感受性」を発揮して、
もっともっと「時間」を「擬人化」してみる。
 
「時間」を、あなたの最も信頼する「親友」として感じてみましょう。
あなたが「親友」に対してとりたい態度を、「時間」に対して示すのです。
「決して傷つけない」「決して裏切らない」
「相手の幸せを、自分のことのように心から望む」。
 
今、目の前に流れる「時間」を「親友」のように愛します。
決して「時間」をムダにして、時間を傷つけない。裏切らない。
そして、自身の「幸せ」のために「時間」を活用させてもらう。
あなたの「親友」である「時間」は、
自分を、そう使ってもらうことを「心」より望んでいます。
そして、期待しています。「あなただったら、できる」と。
 
あなたは、「時間」の期待に応えることで、「時間」の「信頼」を得ることができます。
そして、あなたからの「誠実」さに対し、「時間」はきちんと応えます。
「人間」よりも「誠実」に。決して裏切らず。
心から喜んで、必ずあなたを「幸せ」に向かわせます。
「親友」ですから、あなたが「幸せ」になると「時間」も「幸せ」になれる。
 
「時間」を愛すると、「時間」からも愛される。
「時間」に信頼され祝福される人は、幸いです。
「時間」は、宗教上の「神様」よりも義理堅く優しく、
「親友」のように温かくあなたを愛してくれるのです。
 
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