生きて何を残すか?

今日はツタヤの会員になり、何年かぶりにDVDを借りました。
散歩がてら、家から歩いて上野のツタヤまで。
入会特典で、DVD1本レンタル無料だったので、
「ライフ(いのちをつなぐ物語)」を借りました。
BBCが6年かけて制作した野生動物たちのドキュメンタリーです。
 
この作品のテーマは、「生きるとは何か?」。
野生動物たちのたくましい生き様を観ることができます。
 
この作品の「生きる」こととは、「いのちをつなぐ」こと。
すなわち、「生き延び」「子どもを育み残す」ことだとしています。
懸命に生き、パートナーとの愛を喜び、子どもに献身的に愛を注ぐ姿は、
心を打つほど美しいものです。
 
とは言うものの、野生動物の世界は厳しく、
「生き延びられない者」「子どもを残せない者」もたくさん登場します。
むしろ、子孫を残せない個体の方が多いでしょう。
彼らは家族を残すこともできずに、孤独に死んでいきます。
 
「いのちをつなぐ」ということが「生きる」ことなら、
「いのちを残せなかった」個体は、「生きていない」ことになります。
もしくは、その「生きてきた」ことは、ムダだったということになります。
そんなことはないと、私は思うのです。
 
例え「子ども」を残せないにしても、「世界」に残せるものがちゃんとあります。
それは、「優しさ」だったり「美しさ」だったり。
 
「優しさ」は伝染します。
誰かが誰かに「優しさ」を与えると、与えられた側も少しだけ「優しく」なれる。
すると、与えられた側が更に誰かに「優しく」する確率も少しだけ上がります。
そのような波紋が広がり、「世界」もほんのちょっとだけ「優しく」なれる。
「優しさ」は、「世界」に「愛」を残します。
 
「美しさ」は「心」を動かします。
与えられた「才能」を最大限に使って咲かせる「自己実現」の「花」。
苦しみながらも懸命に生きるその姿も美しい。
懸命に生きた証のその「花」は、苦しみに翻弄される人々を勇気づけられる。
「美しさ」は、「世界」に「希望」を残します。
 
「生きる」ということは、それ自体が何かを残すことでもあります。
あなたは、生きて、何を「世界」に置いていきますか?
 
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