「すねる」自分と「怒る」自分とスタンプカード

職場で、仕事や人間関係に悩み、ちょっと苦しくなりました。
その時に、多くの同僚が心配して頂いて、
声をかけてくれたり、話を聴いてくれたり、本を貸してくれたのです。
 
今日は、貸して頂いたその本を読みました。
その本は、心屋仁之助という心理カウンセラーが書かれた「光と影の法則」という本です。
 
まさに今の自分にぴったりのことが描いてあり、私はとても驚きました。
そこに登場する主人公が、まさに私とかぶるのです。
 
そこには、今の私と同じように仕事や人間関係に悩む一人の主人公が登場します。
そして私と同じくその主人公が抱えているのは、「私は間違っていない」という想い。
 
その本には、こうありました。
「光」を追い求めれば追い求めるほど、「影」が濃くなる。
例えば「仕事」で成果を出そうとしている時には、
「影」の存在を否定しようとします。
仕事に対して真面目でないと判断した際に、
自分だけでなく、他者にも否定的な感情を抱いてしまうのです。
私が「光」を追い求めると、私の「影」が濃くなっていきます。
 
当然これは、他者に問題があるのでなく、
自分の中に問題がある訳ですね。
 
それから自分の価値観という色眼鏡について、「心」に残る記載がありました。
これも、自分の中に問題があるという話です。
私達は日頃から自分の価値観に照らし合わせて、
人の行動に「○」「△」「×」を無意識に付けています。
 
そして、「心」の中にはスタンプカードがあり、
「×」が一定数貯まると、自分の中(だけ)でその人に怒る権利が発生するのです。
ただもちろんその怒りの理由は、相手からはわかりません。
相手にはスタンプカードなんて見えないですから、
なぜいきなり自分が怒られるのかわからない訳です。
 
しかし「×」のスタンプが一定数貯まっても、怒れない人も世の中にはたくさんいます。
そういう人達は、幼稚にすねるのです。
私も、幼稚にすねます。
 
「怒る」ことができない人は、
子どもの頃に親から感情のままにこっぴどく怒られている経験があるというのが、
この本の見解です。
具体的によくは覚えていないのですが、
確かに私も子どもの頃は怒られてばかりだったような気がします。
そういう「怒られる」という経験があると、
「怒る」ことに強い嫌悪を抱くようになる訳です。
 
上記のようなことを、自身に照らして丁寧に読んでいくと、
どうやら「私が間違っていた」という感想を持つに至りました。
本当に自分の境遇とそっくりのことが書かれていたので、
納得感がものすごかったです。
 
こういった状態からの自分の「変わり方」については、
この「光と影の法則」に詳しく書かれています。
物事がうまくいかないと思っている人には、この本はオススメです。
文章も必要なことだけが書かれていて、とてもシンプルに読むことができます。
私が読むのにかかった時間は、1時間でした。
1時間だけど、私はものすごく納得しましたよ。
 
「光」を追い求めて頑張りすぎずに、
自分にできることをしっかりと認識し、
時には人に「助け」を求めながら仕事を頑張っていきたいなぁと思う次第です。
 
私は「世界」は「理不尽」なものだと思ってきました。
だけど新しい環境に身を置いた今、そうじゃないと思うようになってきたのです。
 
「×」を貯め続けるのでなく、自分の弱さをさらけ出して、
その都度「助け」を求めたり、「悲しい」ことを伝えたり。
 
「光」を求めすぎない「生き方」を模索しないといけないなと想う次第です。