「人生」の「味」

日々私たちは、食事を味わって生きています。
味わうことは、現代人にとって大きな「楽しみ」の一つですね。
私も仕事で疲れたら、「○○を食べたいなぁ」と思うときがあります。
大袈裟な話、食事を味わうことを唯一の「楽しみ」とする一日もあるくらいです。
 
それほどまでに、「味わう」ことは、
「人生」を「喜び」で満たし「心」に活力を生み出します。
 
想像してみて下さい。
「一週間ずっと乾パンを食べて過ごしなさい」と言われたときの絶望感を。
 
さてしかし、「舌」で「食事」を「味わう」ことを唯一の楽しみとするならば、
人はどんどん太ってしまうし、「食事」以外の時間が味気ないものとなってしまいます。
 
もっと他のものも「味わう」ようにした方が、
きっと「人生」を美味しく生きることができると思うのです。
 
例えば、職場への通勤路で。
「肌」で冬の風の冷たさを感じましょう。太陽の暖かさを感じましょう。
「心」で元気にさえずる小鳥の声に耳を傾け、道ばたに生える雑草に目を細めましょう。
 
死んでしまったら、きっとそういった小さな味も感じられなくなってしまう気がします。
 
さて、職場に着いたら。
「感情」で人との「つながり」を感じましょう。
「意志」で仕事のプレッシャーを感じ、達成感を感じましょう。
 
「人生」は噛みしめれば噛みしめるほど、「幸せ」の味がすると思うのです。
 
そして、仕事から帰ってきたら。
「舌」で食事を美味しく頂きましょう。
寝る前に一日を振り返り、「記憶」で一日の「味」を反芻しましょう。
 
「人生」はよく噛めば噛むほど、私たちの「心」に消化され吸収されます。
 
ただの平凡な一日も、味わおうとすればこんなに様々な「味」を楽しめるのです。
そう考えると、ワクワクしてきませんか?
 
言うなれば「人生」は、あなたのためだけに用意された「遊園地」です。
さあ、閉園時間までまだまだ時間がありますよ!
ほら、ぼーっとベンチに座り込んでないで、
どんどんたくさんのことを体験しましょう!いっぱいイベントを楽しみましょう!
もっともっと、たくさんの想い出を創りましょうね!