「つながり」の本質

私は、人とのコミュニケーションを苦手としています。
そして、とても変わった人間です。
 
そうすると、どうなるか?
「人生」において、人との「つながり」というものを持てなくなります。
 
「つながり」への深い「欲求」。
 
しかし、「欲求」があるところに進歩があります。
 
例えば、人類は「エネルギー」を欲しいと欲求し、
原子力シェールガス採掘・利用のような様々な科学技術を生み出したのです。
 
「欲しい」ものへの人類の驚異的な「探求心」。
 
人類は、「欲求」を持ち、
それを「探求」するというプロセスを経て、様々なものを生み出してきました。
 
人類は常に、「持っている」ものよりも、「持っていない」ものに強い関心を示すのです。
 
環境破壊がよい例だと思います。
地球におけるジャングルや森林は、
説明するまでもなく人類に死活問題の「恩恵」をもたらす非常に重要な存在です。
しかし、ジャングルや森林の重要性が叫ばれ始めたのは、現代になってから。
 
人類は、それを「失い」始めるまで、そこに興味を持つことができなかったのです。
 
人類というマクロなスケールだけでなく、
個々人というミクロなスケールにおいても、
人は良くも悪くも、同様の特徴を有すると考えます。
 
ですから、「持たない」人は「幸い」です。
 
「持たない」人は、「欲求」を持つことができるから。
 
「欲求」を持てば、その「価値」や「本質」を真剣に「理解」しようとするから。
 
その「価値」や「本質」を「理解」すれば、真にそれを「持つ」ことができるから。
 
 
私には、「幸せ」への強い「欲求」があります。
だから、ブログで「幸せ」の「価値」や「本質」を探求してきたのです。
 
私には、「つながり」への強い「欲求」があります。
だから、私は誰よりも「つながり」の「本質」を知ろうと欲することができるのです。
 
そうして見えてきた、「つながり」の「本質」。
それを、ここに描き記したいと思います。
 
「つながり」の「本質」は、相手を「理解」しようとすることです。
「つながり」を持たなかった私は、
相手が「理解」してくれようとした時、そこに暖かな「エネルギー」を感じました。
「望んでいたのはこれだ」という、心底ほっとするような安堵。
 
「そう、これだ」という「心」が溶ける感覚。
 
それは、3年前に出会った人によってもたらされました。
相手は、とても厳しい環境下で、それでも「一生懸命」生きてきた人です。
しかし、「優しさ」を常に持ち、
苦しい中でも「縁」のある人々を支えようと「強く」生きてきました。
 
彼女は、今私が一番本音で話をできる人です。
昨日の夜、彼女から電話が来て話をしました。
彼女は、私が唯一仕事以外で長電話をする相手です。
と言うか、今までの人生の中でも唯一の長電話できる相手だと思います。
彼女と電話で話すとき、とても安心して居心地がよいです。
 
彼女は、「信頼しあえる居心地のよい関係」こそが一番の「つながり」だと話しました。
それは「恋愛」よりも本質的な「つながり」であり、
「つながり」の最終地点が「信頼しあえる居心地のよい関係」なのだと。
 
彼女は、「でもそういう考え方は、他の人には理解してもらえない」と言いました。
 
しかし私は、彼女の話してくれた考え方に「同意」できるのです。
その考え方を、素直に「納得」できました。
それが、「つながり」の「本質」だと。
 
私も、「恋愛」という「まやかし」の「きっかけ」の先に、
「居心地のよい信頼関係」があるのだと感じています。
 
「恋愛」を経て結婚してその後に、
「居心地のよい信頼関係」を築くことができる夫婦はとても「幸せ」でしょう。
 
私は「恋愛」にはあまり「縁」がありませんが、
「つながり」の「本質」を見つめて
最終ゴールの「居心地のよい信頼関係」を得ることができれば、
それで結果オーライなのかなと思います。
そうすれば、真の「つながり」を持って「幸せ」に「人生」を過ごすことができそうです。
 
彼女はある意味、私とは正反対の「人生」を送ってきました。
多くの「友人」に恵まれ、多くの「恋愛」をし、
多くの人との「つながり」を、その「人生」で経験してきたのです。
もちろんそうした経験を積むことで、得られる「本質」というものがたくさんあります。
 
ずっと一人で「人生」や「幸せ」について考えてきた私にとって、
彼女は「黒船」でした。
私の前で、生き生きとした素敵な「価値観」を披露してくれます。
 
そうして私は彼女の気づいた「つながり」の「本質」に、静かに力強く頷くのです。
「そうだね」と。
 
それは、ずっと「つながり」を欲してきた私だからできること。
 
真の「つながり」とは、相手のことを「一生懸命」「理解」しようとすることなのです。
そこに、「居心地のよい信頼関係」が生まれるのだと思います。