「欲」

最近「欲」が、出てきました。
 
「欲」と言っても、
食欲とか睡眠欲とか、本能(遺伝子)がもたらすものではないのです。
また、承認欲求とか所属欲求とか、他者に依存するものでもありません。
 
あるのは、
自分の自分による自分に対する「欲」です。
 
私は、自分(心)は、本能とは別だと考えています。
そう考えると、見えてくることがいろいろあるのです。
 
例えば、
前回ブログで紹介した「マズロー欲求段階説」ではないですが、
私は現在「欲」を3種類に分けて捉えています。
 
(1)「本能(遺伝子)」が要請する「欲」
   食欲、性欲、睡眠欲、etc.
(2)「心」と「本能」の対立の中で、「心」が避難的に要請する他者依存の「欲」
   承認欲求、所属欲求、etc.
(3)本来「心」が持っている「欲」
   「本能」を制御下においた完全なる自己コントロールの実現
   「自分を変えたい」という欲求、自己実現欲求
 
これらは、同時に存在可能です。
しかし、ライフステージによって、優勢劣勢は出てきます。
例えば赤ん坊の頃は、(1)が優勢で、(2)と(3)はまだ眠っている訳です。
そして「心」が年齢と共に成長してくると、
「心」と「本能」のバランスをとらなければならなくなり、
(2)の欲求も出てきます。
「母親に承認されたい」「クラスの輪に所属したい」
そして、長い長い「本能」と「心」の葛藤の中から、
本来「心」が持っている(3)が見えてくるのです。
 
マズローは、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定しました。
自己実現」とは、「自分を変える」ことです。
「心」は、自分自身を変えるために、この「世界」にやってきたのかもしれません。
 
個人が「世界」をどう捉えるかということは、科学的事実とは別に、
人が生きる上で非常に重要なことです。
「科学万能論」に毒されて、自分の「世界観」を構築する努力を怠ってはいけません。
例えば、死後の世界を信じるかどうかで、人の生き方は180度変わるのです。
 
さて今朝の私は、「自分を変えたい」という「欲」に基づき、
ジョギングを再開しました。
日の出の時間の4:51に合わせて出発する、快適な早朝ジョギングです。
 
散歩すると1時間かかるコースが、今日は24分で回ることができました。
距離は4km弱です。
私は、ジョギングには、スマホの「RunKeeper」という無料ソフトを使っています。
これが、優れものです。
走ったコースの地図への表示、消費カロリーや時間や速度も出してくれます。
そして目標も設定できるので、ジョギングを継続したい人には、とてもオススメです。
 
こういった便利な情報器具も使って、
私はどんどん「自分を変えたい」という「欲」を実現させたいと思います。