「点と点をつなぐ(connecting the dots)」

素敵な言葉を、教えて頂きました。
 
「点と点をつなぐ(connecting the dots)」
 
スティーブ・ジョブズさんが
スタンフォード大学の卒業生に贈るメッセージの中で、
人生で得た3つのストーリーの1つとしてスピーチされています。
 
まずは私の解釈なんかよりも、
そのスピーチの翻訳の文章を読んで下さい。
私は読んでいて、鳥肌がたちました。
 
スティーブ・ジョブズの感動スピーチ(翻訳)字幕動画
 
過去に信念を持って取り組んだことは、
どんなことであれ必ず未来につながってくる。
 
納得です。
だから「人生」は面白い。
 
私は人付き合いが苦手なので、
仲間と一緒に楽しむ系の「人生」の「楽しさ」はあまり知りませんが、
「人生」を一人旅する「楽しさ」は心得ているつもりです。
私はこの「楽しさ」があるから、「人生」を前向きに生きてきました。
 
もちろん、仲間がいることの「楽しさ」もとても大切です。
だけど人間は、生まれるときも一人、死ぬときも一人。
人間は、本来は孤独な存在なのです。
 
だから、皆でワイワイガヤガヤ旅行を「楽しむ」ことの他に、
一人旅をする「楽しみ」も知っておく必要があると、私は思います。
 
どのように一人旅を楽しむのか?
簡単に言えば、「ワオ!」です。
 
「世界」の精妙な仕組。「生命」の多才な営み。
この壮大なエンターテイメントを前にして、
感動しないでいることは、難しいと思います。
 
例えば、自分の足下を歩いている一匹のアリ。
こんな小さいアリが「一生懸命」生きている。
それだけで、感動もんです。
この小さい体で、エサを集めて、仲間を育てて、外敵と命を賭けて戦っている。
それを思うだけで、涙が出ませんか?
 
そういった訳で、私の「ワオ!」は、「生命」や「世界」に向かった訳です。
もちろん、他のことに「ワオ!」を感じている人達もたくさんいると思います。
例えばスティーブ・ジョブズさんは若い頃、
大学の定型的なカリキュラムに意味を見出せず、
カリグラフィ(西洋や中東などにおける文字を美しく見せるための手法)に興味を持ち、
深く学んだそうです。
そしてその知識は、
10年経って最初のマッキントッシュ・コンピュータを設計する時に役立ちました。
カリグラフィへの「ワオ!」は、未来につながったのです。
 
スティーブ・ジョブズさんは、スピーチでこのように話されています。

こうした自分の興味と直感に従うだけの多くの体験が
あとになって値段がつけられない価値に変わったのです。

これは、本当に実感できることです。
 
私は自分の興味と直感に従って、ブログを4年半描き続けています。
世の中から見たら、全く生産性のないことです。
だけど私からしたら、とても大きな価値を得ることができました。
それは、本当にお金では買うことができないものです。
 
もちろん私の「点」が、
スティーブ・ジョブズさんほどの「成功」につながった訳ではありません。
しかし私という一個人において、
その「点」は私の「新たな道」を切りひらいてくれる重要な鍵となったのです。
 
その「道」がひらけることを、私は「心」の底から切望していました。
それは「つながり」です。
今ようやく「本音」で言葉を交わせる人達と出会うことができたように感じています。
ブログを通じて「本当に大切なものは何か」を真剣に考えてきたからこそ、です。
 
このように私の「点」も、ちゃんと未来につながることができました。
 
以下は、スティーブ・ジョブズさんの締めくくりの言葉です。

もう一度言います。
未来に先回りして点と点をつなげることはできない。
君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。
だから点と点がいつか何らかのかたちでつながると信じなければならない。
自分の根性、運命、人生、カルマ、何でもいいから、とにかく信じるのです。
歩む道のどこかで点と点がつながると信じれば、
自信を持って思うままに生きることができます。
たとえ人と違う道を歩んでも、信じることが全てを変えてくれるのです。

 
私がブログを始めたのは、「人生」には深遠な意味があると信じたからこそ。
 
自分を信じることを、恐れてはいけません。
その信じることが、正しいかどうかはそんなに問題ではないのです。
風車と対決したドン・キホーテを侮ることなかれ。
 
大切なのは、自分を信じて動いたことが、
必ず未来に「点」としてつながるという事実なのです。