絵手紙を始めました

絵手紙をご存知ですか?
手紙の一種で、「絵のある手紙をかき送ること」とを差します。
 
基本は手書きです。
はがきに花や野菜など、身近にあるものを描き、
絵手紙を送る相手に最も伝えたい気持ちを短い言葉で添えます。
 
ウィキペディアによりますと、
モットーは、「ヘタでいい・ヘタがいい」なのだそうです。
テクニックよりも、自分らしさがハガキの中に出ているかどうかを大切にします。
現在は、中高年層を中心に趣味の一環として広まり始めているようです。
 
この絵手紙を、私の母が趣味でやっています。
展覧会に出したり、結構な腕前です。
 
昨日ふらっと実家に帰った私は、
母に絵手紙の描き方を教わり、
初めての絵手紙を描いてみました。
 

 
どんなもんでしょう?
庭に咲いていたアジサイを描いてみました。
 
今回使用した道具は、顔彩という道具です。

これらの色を筆でとって混ぜて色を作っていきます。
 
描いていて感じたことは、以下のようなことです。
 
(1)絵心がなくても、結構それらしく描き上げることができる
  私は、はっきり言って絵心がありません。
  最初の1枚は、相当悲惨なものができあがると思っていたのですが、
  意外に人に見せたくなるレベルのものができあがったのです。
  絵手紙は、初心者でも「絵を描く」ことを楽しめます。
(2)30分ほどで描き上げることができる
  ハガキという小さな紙に絵を描くため、
  30分ほどで作品を完成させることができます。
  こういった手軽に完成するお手軽感も、絵手紙の魅力です。
(3)対象を見つめる時の心地よい集中力
  私はアジサイの花や葉を、生まれて初めてじっくりと眺めました。
  「へ〜、花の色はこんな感じになっているんだ」
  「アジサイの葉の葉脈は、こんなに立派なんだな」
  アジサイに真剣に向かう30分間。
  心に、心地よい静寂が訪れました。
 
と、こんな感じで、
絵手紙は自分を表現するお手軽な趣味として、とても優れているなと思いました。
 
日頃当たり前に見ている風景ですが、
絵を描こうと目を凝らすと、
工業製品にはない、その精妙さに心が新鮮な刺激を受けるようです。
日頃のしがらみを忘れて、少し心が癒されましたよ。
 
また、母から数十年ぶりにモノを教わるということも、よい体験でした。
何か昔に戻ったような、懐かしい気持ちになりました。