苦しい時

苦しい時。
 
昔飼っていた犬が、夢に出てきてくれます。
過去に何度かありますが、
その夢のシチュエーションは、
「気づいたら、自分の住まいに飼っていた犬がいた!」というものです。
 
夢の中で、私はその犬を抱きしめます。
あの懐かしい安心するような感覚・・・。
 
私の机の上には、愛犬の写真立てが乗っています。
そんな夢を見た朝は、
もしかしたら、愛犬がいつも自分のことを見守ってくれているのかもしれないと、
少し幸せな気分で目を覚ますのです。
 
 
苦しい時。
 
私には、相談できる親友がいます。
過酷な環境下、家族のために強く生き、
そして、私が出会った人の中で一番心が綺麗だと感じる人です。
昨日は会社が終わってから、彼女の職場近くの駅に移動して合流しました。
 
深夜のファミレスで、私は悩みを打ち明けるのです。
過酷な環境を生きてきた彼女のアドバイスは、
とても納得感のあるものであり、とても心がこもっています。
 
話していると、私の心は落ち着きを取り戻すのです。
ああ、この人生という旅路。
彼女と出会えて、本当によかったなと思います。
そして私は、彼女のように強く優しい人間になりたいと、
改めて心から願うのです。
 
 
苦しい時。
 
あなたに寄り添ってくれる存在はいますか?
私には、そういう存在はずっといなかったのです。
ずっと一人で耐えてきました。
きっと一人で切り抜けるしかないんだ、と諦めていたのです。
 
そして、そんな都合の良い助けてくれる人なんていないから、
私はせめて自分がそういう存在になろうと、一生懸命人に優しくあろうとしてきました。
「苦しんでいる人がいたら、自分が助けるんだ」
 
だけど、私なんかにも現れるのですね。
私のことを、助けてくれる存在が。
 
私の環境は、相変わらず荒れています。
しかし嵐の中であっても、今の私には灯台の優しい光が見えているのです。
それこそが、この世界の宝物だと私は想います。
 
私は、振り回されない。惑わされない。
「優しさ」こそが、「人生」の最大の宝であり力であると、私は信じるのです。