「描く」ということ

「描く」ということ。
 
それは、自分の「心」を鏡に映すということ。
 
書かされる文章でなく、「描きたい」文章には、うそ偽りはありません。
うそ偽りの自分を書くのは、楽しくないですから。
 
例えば、小説や漫画のような創作であったとしても、
主要な登場人物たちは、作者の人格の側面の表れであると、私は考えています。
そうでなければ、作者は楽しくないはずです。
全く理解できない価値観や人格を持つ人物を描くなんて、「心」が動きません。
 
作中にものすごい悪いキャラが登場するとしても、
それはそれで、表に出していない作者の中の人格の側面であると考える次第です。
そうでなければ、その悪役の言動に説得力を持たせることができません。
 
・・という訳で、「描きたい」文章に表れるのは、
ありのままの自分自身であると考える次第です。
 
そのままの自分ですから、よい面、悪い面、両方が現れます。
もちろん私の願いは、悪い面が、よい面に変わっていくことです。
 
振り返って考えると私は、自分の悪い面をたくさん表してきました。
 
自分の中の「悪」の存在。
生々しい説得力のある「悪」。
 
普段の私を知っている人は、「ああだからあんな言動するんだな」って思うかもしれません。
 
私の人格の一側面である「悪役」は、こずるくて、情けなくて、魅力のないキャラです。
 
でも、そんな「悪役」も一生懸命に生きていて・・・。
 
ただ恥ずかしいので、「悪役」が発見されたら、
真っ当なキャラに更生していきたいと願います。
 
ここで語りたかったのは、
このブログに登場する「悪役」も「いい役」も、
みんなうそ偽りのない自分自身だということです。
 
私の「人生」という物語では、
「悪役」は、大切なことに気づいて学んで、
「優しくて暖かい人格」に成長していくストーリーにしたいと想います。