心の中に家を建てましょう

人は、年を経るにつれ、処世術を身につける。
 
自分の特質の一部が、社会と不適合であるとき、
人は、そのギャップを埋める術を身につけねばならない。
それが、処世術だ。
 
私の場合は「こんなにやっているのに」という想いが強すぎて、
そこの部分を無視されるような言動に出くわすと、
ものすごくイラッとしてしまう。
時に、攻撃的な態度が現れる。
そして、たまにキレる。
この私の特質は、明らかに社会と不適合だ。
 
攻撃的な態度が表れたら、今まで築き上げた信頼がパーになる。
せっかく作りあげた自分の居場所を、自ら破壊しているようなものだ。
 
実際に自分の家を建てた人が、建ててすぐにその家を破壊することなんてあり得ない。
自分のやっていることは、それだけあり得ないことだ。
 
(1)一生懸命に家を建てました。←立派。正しい。
(2)その家を無視して通り過ぎる通行人にイライラする。←意味がわからない。
(3)頭に来て、その家を自ら破壊する。←もはや、病気。
 
結局、目線がおかしいのだと思う。
一生懸命に家を建てて、なぜ通行人の挙動ばかりを気にするのか?
 
一生懸命に建てた、その大切な家を見ろよと。
内装に手を入れたり、小物にこだわったり、大切なその家をもっと磨けよと。
 
時には、台風や大雪や竜巻が来るかもしれない。
3匹の子豚の話じゃないけども、そういう天災に備えるためにも立派な家は必要なんだ。
 
決めた。
私は、仮暮らしをやめて、家を建てることにします。
 ※私の心の中の話です
 
今度は、信頼というレンガを一つ一つ積み上げて、
小さいけれど素敵な家にしたいと想います。
決して自ら、自分の家を壊すようなことはしません。
私好みの、とてもとてもくつろげる感じの、皆が遊びに来てくれる家にします。
 
それが、自分を大切にすることなのだと想います。
そしてそれが、人を迎え入れる(受け入れる)心構えを生み出してくれるのだと想います。
 
悩んで考えて、そして見つけた私の処世術。
それは、心の中に家を建てること。