110歳になったつもりで、今の自分にアドバイス

職場の同僚からよい話を聴きましたので、おすそ分けします。
それは、「110歳になったつもりで、今の自分にアドバイスしよう」ということです。
 
人は誰しも、自分よりも一回りも二回りも若い人達に伝えることのできる人生訓を
持っていると思います。
その人生訓は、様々な体験を積んできたからこそ形成された財産です。
 
苦しい想いをして積み上げている財産ですが、
有効活用ってなかなか難しいように想います。
貯金と違って、何かあってもすぐに使うことができないように感じるのです。
 
たいていの場合、使えるまでタイムラグがあります。
定期預金のようなものです。
 
考えると私のこのブログも、
こういった経験財産を文章にアウトプットすることで、
なるべく早く消化して自らの血肉にしようという試みでもあります。
 
また、すぐに経験財産を使えないもう一つの要因は、
現在進行形の渦中にいる場合、まだその財産が役に立たないということです。
火事が進行してしまった後に、消火器を使おうとしても仕方がありません。
そのようなときには、逃げるので精一杯です。
 
経験財産は、使い慣れていない新しい道具だと考えます。
初回一発で、見事に使いこなせることはないはずです。
使う場合は、事が落ち着いた後に少しずつ。
 
上記のような理由から、経験財産を使うにはある程度の時間経過が必要なのですが、
せっかく得た財産は早く使いたいと考えるのが人情です。
 
そのための方策の一つが、
「110歳になったつもりで、今の自分にアドバイスしよう」なのかなと思います。
 
何十年も離れた未来から過去の自分を眺めるということは、
火事を遠くから眺めているようなもので、
落ち着いた視点で状況を把握できるはずです。
 
そのような視点を持つことができれば、
もしかしたら消火器の使いどころも見えてくるかもしれません。
「実は、ここだけ消火しておけば大事なものが焼けずに済んだんだよ」という
そんなポイントが。
 
「110歳になったつもり」で考えたとき、
自分にとって本当に大切なものが見えてくると思います。
それこそが、自分の「幸せ」の根源のはずです。
 
また同様の観点は、日々の時間の使い方にも役立ちます。
私の週末は、実家に帰っているときが多いです。
実家に帰って、
長い時間両親とカードゲームのUNOをしたり、父親とテレビゲームをしたりします。
 
私の弟からは「1日ゲームばかりして・・」と呆れられますが、
この時間を過ごしておくことは、きっと自分に大切なことだと感じている次第です。
 
逆に110歳の視点で考えたとき、おつき合いの時間はなるべく減らそうかなと感じます。
家族や親友等、本当に大切な人々との時間に集中する方が、
自分にとっての宝物になるようです。
 
さああなたも、110歳になったつもりで、今の自分にアドバイスしてみましょう。
110歳のあなたは、どんなアドバイスをしてくれるのか?
 
自分のことや自分の経験を全て知っているご老人の言葉です。
あなたは、そんなご老人が自分にくれる助言を聴いてみたいと思いませんか?