マレーバク

マレーバクと言われて、動物を想起する人はどのくらいいるでしょうか?
 
動物とすぐに認識できた人は、
きっと子どもの頃に動物園や図鑑が好きだった人に違いないです。
 
あの独特の色のパターンとフォルムは、一度見たら強く印象に残ります。
そして「この動物は何て名前の動物なんだ?」と調べるところまでいって、
マレーバクという名前が頭にインプットされる訳です。
 
私も動物が好きですが、地味な外見の動物はなかなか覚えられません。
やはり、何か「心」をときめかす特徴があると、覚えてしまう訳ですね。
 
例えば虫の名前をほとんど知らない人でも、ダンゴムシを知らない人はいないと思います。
それは、触ると丸くなるあの個性に、
皆子どもの頃、「心」をときめかしたからなんだと思うのです。
大人になって、虫をキモいと感じるようになったら、
虫の存在は「心」から追い出され、
虫の名前を新たに覚えようという衝動もなくなってしまいます。
 
私は、学生の頃英語が苦手でした。
しかし大人になって通った英会話教室の英語は好きでした。
これも、実際のネイティブの人と話す英語に、「心」がときめいたからなのだと思います。
学校の授業は、単語と構文を覚えるだけの作業。
あまり「心」は、ときめきませんでしたねぇ。
 
さて、話を戻します。
マレーバクの存在を知らなかった人にも、「心」をときめかしてもらうために、
今回はマレーバクを、面白おかしく紹介しようと想う次第です。
ウィキペディアは、こちら
 
まずは、その姿をごらんあれ。

特徴的なのは、この黒と白のツートンカラーです。
夢の中に出てくるような現実離れした感じがしますね。
 
なんでこんな模様なのか?
目立ってしまって、天敵に襲われないのか?
 
その答えは、ウィキペディアに書かれています。

夜間では白色部が際立つことで輪郭が不明瞭になり
捕食者に発見されにくくなると考えられている。

 
ほほう、なるほど!
確かに夜、あの白い部分だけが見えても、生き物とは認識されないだろうな。
 
この時点で、私の中のマレーバクのイメージは忍者です。
きっと彼に忍者刀をかつがせたら、似合うと思います。
 
下手に全身黒にしないというのも、渋いですね。
全身黒だと、物音がしたら「そこに何かいるのか?」と、
敵に目を懲らされてしまいます。
 
しかし、夜でも目立つ白の部分があるお陰で、
黒の部分に意識を向けることを難しくしている訳です。
 
そのような機能的なステルス柄の彼らですが、
やはり人間から見ると妙ちくりんに見えるようで、
タイの山岳民族の間では神が余りものを繋ぎ合わせて創造した動物とされています。
 
それから、地味に特徴的なのが妊娠と出産です。
妊娠期間は、390〜407日。
人間よりも長い妊娠期間です。
それから、1回に1頭だけ出産します。
なんだか人間に近い出産形態ですね。

これだけ長い妊娠期間で、1回で1頭しか生まれないのですから、
母バクは人間の母親と同等以上の愛情を子どもにかけるのではないかと思います。
試しに「マレーバク 親子」で画像検索してみると、
どの画像からも感じるのが、親子の深い愛情です。
 
さて、マレーバクの赤ちゃんはどんな柄をしていると思いますか?
大人と同じ、白と黒?
それとも、全身黒とか?
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いいえ、答えは想像の範囲を超えています。

 
白のストライプ?
かわいいっスね(^^)
 
どこかの会社で、このマレーバクの赤ちゃんを題材にテレビCMを作りませんかね。
きっと、視聴者の心を惹くCMができると思うのですが。