「知識」との「幸せ」な遭遇

私はもともと「生物」が好きでした。
高校時代には、
興味のあるところから片っ端に「生物」に関する本を読んでいました。
 
しかし私は、学校の授業の「生物」は嫌いです。
 
例えば授業では、細胞の構造を覚えさせられます。

 
ゴルジ体?リボソーム?リソソーム?
 
大人になった皆さんならわかると思いますが、
「いやいや勘弁してよ」って感じですよね。
 
そんなの覚えて何になるの?
だけど、テストに出るから覚えなきゃいけない訳です。
 
テストや受験という人質を取られて、嫌々覚えさせられる「知識」。
 
覚えさせられる人も可哀想ですし、そんな扱いの「知識」も可哀想です。
 
例えば「リボソーム」って、すごいんですよ?
ウィキペディアを見ると、以下のような文章が書かれています。

リボソームまたはリボゾーム(英: Ribosome; ライボソーム)は、
あらゆる生物の細胞内に存在する構造であり、粗面小胞体 (rER) に付着している。
(中略)
リボソームは、
RNAの情報からタンパク質を合成するという容易ならざる作業を正確に行うため、
大きく複雑な構造体となっている。

 
まずリボソームが、あらゆる生物の細胞内に存在することに不思議を感じませんか?
そしてこの極小の組織が、情報をモノに変換する工場である事実に、
私なんかは、ものすごくロマンを感じるのです。
 
そんな風に「心」がときめくと、もう決して「リボソーム」という名前は忘れません。
我々の体が今こうして存在するのは、「リボソーム」のお陰なんです。
 
同じ「学ぶ」でも、
「イヤイヤ」覚えるアプローチと、
「ワクワク」覚えるアプローチでは、
身につく「知識」の色合いが全く異なります。
 
私は中学生の頃、「ワクワク」覚えるアプローチで勉強していました。
そうしたところ、例えば都立高校入試の理科は100点を達成!!
 
しかし高校時代は、覚える「知識」の質と量が増大したためか、
「イヤイヤ」覚える勉強になってしまい、
クラスでも劣等生になってしまいました(笑)。
 
ただ学業はそんな感じでも、
高校の図書室で、私は一人「ワクワク」の勉強を継続していた次第です。
 
私が今まで「ワクワク」して学んできた「知識」達は、
今も私の中に息づいています。
それらは、私の「人生」の財産と呼べるほどに、
私の日々の「人生」を彩り豊かにしてくれているのです。
 
勉強とは「北風と太陽」だと、私は思います。
 
「知識」と聞いて拒否反応を示す人は、「北風」にさらされすぎです。
「知識」とは、本当は「太陽」のように、
ワクワクドキドキ「心」に恩恵をくれるものだと、私は考えます。