私の小説を動画にして頂きました

今日は、とても嬉しいことがありました。
職場の同僚が、私の書いた小説を動画にしてくれたのです。
それも、とても素晴らしい音楽と画像を付けてくれて。
 
動画になった小説は、
このブログにも掲載している「アクション!」という小説です。
同僚の彼は、この小説を気に入ってくれて、
仕事で動画を作成する練習として、今回の動画を制作してくれました。
 
職場で、初めてその動画を観たときは本当に感動でした。
気分は、まるで自分の小説が映画化されて、その試写会に参加する作家のようです。
自分の子どもである小説が、一体どんな姿でお披露目となるのか。
動画を観る直前は、わくわくドキドキ。
それから、動画を観ている時は、
私の小説に丁寧に合わせて頂いた文字の出方や音楽等の演出に、とても感動しました。
子どもの晴れ舞台を観ているようで、心がじんじんしました。
そして見終わった後は、改めて同僚のセンスのよさに感心しました。
百聞は一見にしかず。
彼のセンスのよさは、掲載した動画ファイルを観てもらえれば分かると思います。
 

 
いかがでしょう?
実に、人の心をグッとつかむ構成や演出だと思いませんか?
彼の才能は、ネット上でビジネスをする際にすごい武器になると私は思います。
そもそも、動画には単なる文章に比べたら5倍の訴求力があるそうですから。
 
それにしても、今日は本当に嬉しかったです。
私にとって小説は子どもであり、命を持ってこの世界に生まれてくる存在です。
そして、その小説という命は、他の人々の価値観にさらされるとき、
親から離れて独自の成長を遂げていくものだと私は考えています。
例えば、第三者から私も考えていなかったような新たな解釈を提示されたとき、
私は、「ああ、こんな読み方もあるんだな」と素直に感心します。
その瞬間から、その小説は私の所有物ではなくなり、
他に依存しない自律した生命として一人歩きを始めるのです。
また、昔私の小説の登場人物を気に入ってくれた人がいて、
その登場人物を主役にした小説をその方に描いて頂いたことがあります。
この場合は、この登場人物が私の手元を離れて自律した命となったと言えるでしょう。
 
そして今回は、同僚が「アクション!」という小説への彼の見方や解釈を基に、
音楽、写真、文字の出方、をクリエイトして動画にしてくれました。
そこには新しい価値観が加わり、
私は小説を描いた張本人なのに、動画を観て新鮮な感動を味わうことができました。
 
この瞬間、「アクション!」という小説は、
私の価値観という鎖から離れて、
一つの生命として一人歩きを始めたような気がしています。