幸せの見つけ方(その2)

先日、「幸せの見つけ方(その1)」で、以下のような話をさせて頂きました。
 
「自分にとっての幸せ」が人生の目的となり、
その目的のベクトルに沿うように
努力や苦労を日々積んでいくことが「幸せに生きる」ということです。
逆に、人生の目的に全く関わらない苦労はなるべく排除する必要があります。
それは、無意味な苦労だからです。
必要なら転職をしてでも、自分にとって意味のある苦労を取りにいくべきでしょう。
同じ苦労でも、無意味な苦労と意味のある苦労では全く価値が違う訳ですから。
 
日々の苦労や努力を自分にとって意味のあるものにできた時、
自身の人生のゴールが幸せに満ちたものになるだけでなく、
毎日の苦労や努力でさえ、一日の終わりには幸せな達成感にとって変わります。
 
ただ、上記の方法で一番難しいのは、
「自分にとっての幸せって何か?」を見つけることです。
心の底から納得できる答えでないと、上記の幸せの方程式は全て崩れてしまいます。
 
そこで、「自分にとっての幸せって何か?」という問いへの答えを出すための考え方を、
今回の日記を皮切りに、2〜3紹介していきます。
 
まず始めに、犬飼ターボさんの「チャンス(PHP文庫)」から、
「人生の4つの領域」という考え方を紹介します。
ちなみに、犬飼ターボさんは名前こそ軽い響きですが、
実際の人生で大きな成功を収められ、
現在は後進の人々に出版物等で人生の成功をつかむ方法を伝えようと
奮闘されている方です。
 
さて、犬飼さんの言う「人生の4つの領域」とは何なのか?
それは、「経済」「健康」「愛情」「精神」の4つを指します。
犬飼さんは、この4つの領域をバランスよく満たすことが、
人生の成功に繋がる道とおっしゃっています。
 「経済」はビジネスや投資などお金に関すること
 「健康」は肉体的な健康
 「愛情」は家族や友人との人間関係
 「精神」は人格とか感情など
 
上記の中で「健康」の向上のさせ方は何となく想像がつきます。
しかし、「経済」の向上のさせ方は想像するのが難しいですね。
この領域については、犬飼ターボさんの「チャンス(PHP文庫)」や他の執筆で
語られていますので、それらを参考にするのがよいと思います。
また、「精神」とは私は心の状態と解釈していますが、
この領域の向上のさせ方も想像がつきませんね。
これらは、このブログの「幸せの見つけ方(その3)」以降で、
紹介していけると思います。
最後の「愛情」についても、このブログで折に触れて語っていく予定です。
 
ところで、「人生の4つの領域」はバランスが非常に重要です。
例えば、経済面だけ恵まれていても、
他の3つがボロボロだったら、それは幸せとは言えません。
裕福な家庭でも、家族がいがみ合っているようであれば幸せとは程遠い訳です。
また、「4つの領域」はそれぞれ独立している訳ではなく、
互いに大きく影響しあっています。
 
さて、この「4つの領域」。
どのような方法で、上記の幸せに関する問いに活用するのか。
それは、「4つの領域」を幸せ発見の切り口にするという方法です。
 
それぞれの領域ごとに、自分のありたい姿を具体的にイメージすることで、
漏れのない「自分にとっての幸せ」な状態を見つけることができます。
そして、「4つの領域」ごとに現状とのギャップを測定することで、
明日から行うべき、努力や苦労が明確になってきます。
 
定性的で抽象的な「幸せ」を4つの要素に分解することで、
「幸せ」を、より定量的で具体的な4つのパーツに単純化することが可能です。
また、この4要素だけを押さえてしまえば、
幸せを漏れなくイメージすることが可能になります。
 
ご自身の幸せを明確にイメージできていない人は、
「4つの領域」で具体的に自分の望む幸せを考えてみるのもよいかもしれません。
ただし「経済」とか「愛情」とか、無限大に欲しいと考えちゃう人は、
まだ具体的にそれらへのイメージができていないと思われます。
真剣に考えれば、「このくらい」という具体的なイメージが出るものです。
 
「4つの領域」について、それぞれ具体的にイメージが固まったら、
それすなわち、人生の目的、生きる意味となります。
生きる意味が見つかったら、こっちのもの。
あなたの素敵な夢に向かって、
明日から意味のある人生を歩き出すことが可能になる訳です。