鳥肌の立つあの音

黒板やガラスに爪を立てて引っかく。
この音が好きな人はそんなにいないはずです。
実際この音、研究によると90%以上の人が本能的に不快感を覚えるらしいです。
私なんかもこの音を聞くと、全身の毛が総毛立ちます。
 
ところで、人間は何でこの音に不快感を覚えるのでしょうか?
この音を分析した結果、面白いことが分かりました。
実はこの音、猿の一種のマカクザルが危険を仲間に伝達する時の叫び声の声紋と
寸分の狂いもなく一致するそうです。
 
この結果から一つの説が提唱されました。
実はこのイヤな音は、
人間が遺伝子レベルで記憶してしまっている危険信号だと言うのです。
つまり、人間がまだ猿だった頃、 このイヤな音を警戒音として使用しており、
その記憶が今でもこびりついている可能性がある訳ですね。
 
もしこの説が正しければ、黒板の音に耳をふさぐ反応は、
進化の階段を越えて、今なお残る壮大なトラウマ的反応とも言えるかもしれませんね(笑)