資産がマイナスになることの恐ろしさ

借金。
 
この世界においては、
事業を営む人のための借金の他に、
生活者のための借金というものがあります。
 
私は、この生活者のための消費者金融というものが許せません。
 
資産ゼロの裸一貫なら、人はまだやり直しがききます。
しかし、大きな借金を抱えている人は、
毎月の返済に生活費を奪われ、また無理な労働に人生を奪われ、
まさに生き地獄を生きなければなりません。
 
ところで・・・
 消費者金融から借金して苦しんでいる人達は、自業自得だと思いますか?
 
私は、自業自得だとは思わないんです。
なぜなら、浪費癖はある程度生まれつきの資質の部分が大きいと思うから。
また、子どもの時の育った環境にも関係があるでしょう。
 
消費者金融を利用するということは、ある意味地獄の扉を開くようなもの。
そんな地獄の扉が無人契約機という形で、街のあらゆるところに存在します。
 
今の社会、タバコは健康に害だからと規制されるようになりました。
しかし、人間らしい人生を損なう恐れのある消費者金融は規制されないのです。
それどころか消費者金融は儲かるので、都市銀行消費者金融と提携を始める始末です。
 
「ご利用は計画的に」というのは建前だけ。
テレビや電車の中、あらゆるところに消費者金融のCMは氾濫します。
 
本当に国民の幸せを考えるのなら、政府は消費者金融を規制すべきです。
例えば、簡単に借りられない仕組みをつくる。
それから、お金の使い方を義務教育でしっかり教えることも大事です。
 
イスラム教では貸金業を禁じています。
人の不幸で儲けることは罪深いことなのです。
この点に関しては、私はイスラム教に賛同します。
 
借金がどれだけ人の人生を害するものなのか。
以下のコピペには、借金の凶悪さが書かれています。
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 3年前の話。
 当時、金融屋をやっていたんだけど、その年の夏。
 いつものように追い込みかけに行ったら、
 親はとっくに消えていたんだけど子供が2人置いてかれてた。
 
 5歳と3歳。上は男の子、下は女の子。
 俺はまだペーペーで、周りの兄さんらと違って顔も怖くなかったらしく
 家に行ったときすぐに下の子になつかれた。
 
 ボロボロの服で風呂にも入ってなくて、
 「いつから親はいないんだ?」って聞いても答えない。
 
 「何食ってたんだ?」って聞いたら、上の子は下をむいて泣いた。
 下の子が「こっち」って手を引いて裏庭に俺をつれていった。
 破れた金網を通ってでたところは、小学校の裏庭だった。
 
 「あのね、みーちゃんこれ食べたの」って池を指す。
 嫌な予感がした。
 
 だってさ、その池って金魚がウヨウヨ泳いでるんだよ・・・。
 2人を抱きかかえて家に戻ると、テーブルに小さいボウルと茶碗。
 
 「お前ら・・・金魚食ってたのか・・・」って聞いたら「・・・うん」
 すっげーやるせなくて涙がでて、俺もその場にいた兄さんらも泣いた。
 
 すぐに兄さんがたくさん食べ物と洋服を買ってきた。
 近くの銭湯で体を洗ってやった。
 
 その後、俺らじゃどうしようもないから施設に連絡をいれた。
 連れていかれる時に「お兄ちゃんありがとう」っていってた。
 ・・・全然ありがとうじゃねーよ・・・俺たちがお前らの親を追いつめたのに。
 
 俺を含めて何人かは、この後仕事を抜けた。
 ただ、救われたのは、こいつらの親がきちんと出てきた事だった。