「失ったものを数えるな 残されたものを最大限に活かせ」

パラリンピック創始者ルード・ヴィッヒグッドマン博士の言葉です。
 
パラリンピックの選手の方々を見ていると、
本当にエネルギーに満ちて生き生きとされていらっしゃる方々ばかりです。
多分、私なんかよりも生きるエネルギーに満ちていらっしゃると思います。
 
彼らの活躍を見ていると、頑張っていない自分が情けなくなってきます。
彼らはハンデを背負って頑張っているのに、
ハンデを背負っていない自分が、なぜ頑張れないのか。
 
そう思っていたときに、この言葉に出会いました。
なるほど、彼らは失ったものをいつまでも数えているのではなく、
残されたものを最大限に活かそうとしているのですね。
 
そして私が頑張れない理由も、この言葉から導き出せるのかもしれません。
他者よりも劣る部分をいつまでも数えているから、前向きに生きられない。
社会で生きていると、どうしても一般の人々より劣る自分の資質に目が行きがちです。
自分にない才能は、否が応でも社会に認識させられてしまいますから。
 
しかし、「自分に残されたもの」だって、各人には必ずあるはずです。
ただ、「自分に残されたもの」を周りが教えてくれることはまずありません。
大抵の場合、自分で気づくしかないのです。
 
生きるということは、自分に残された(与えられた)才能を最大限に活かすこと。
 
いつまでも「才能がない」って言ってたって始まらない。
自分の中に残ってくれている才能を探しましょう。
 
そして、その才能を愛し、その才能を最大限に活かしてあげるのです。
 
幸せに生きるコツはここにあると思います。
自分の中に不足している才能のことで責められても、必要以上に落ち込まない。
むしろ、自分の中に残ってくれている才能を活かして、
自分にしかできない貢献をしていく。
 
世の中には、私にしかできないことやあなたにしかできないことがきっとたくさんあります。
私には私にしかできないことで、あなたにはあなたにしかできないことで、
貢献する、何かを成し遂げる。
 
そうやって生きていくことで、生きることに意味と価値が生まれるのです。
「元から無いもの」や「失ったもの」には、なんの意味もありません。
自分の中に残ってくれいている才能にこそ、
私やあなたがこの世に生まれた意味が隠されているのです。