虎は死して皮を留め、私は死して・・・

「虎は死して皮を留め、人は死して名を残す」という慣用句があります。
死ぬ前に頑張って、死後には名誉や功績を残しましょうという意味ですね。
 
普通の人は死んでしまったら、いつか人々の記憶から忘れ去られ、
死後誰かに影響を与えるなんてこともありません。
しかし、ごくまれに歴史に名を残し、
その生き様で後世の人にも影響を及ぼす人々がいます。
説明するまでもないですが、
例えば、織田信長松下幸之助マザー・テレサジョン・レノンアインシュタイン
偉人と呼ばれる人々ですね。
まあ、後世に名を残す人なんて、人類の0.01%もいない訳で。
そういう意味では、
上記の慣用句は非常に難易度が高く、一般の人向けではないのかもしれません。
 
私も特段、歴史に名を残したいとは思っていません。
しかし、路傍の雑草が花を咲かして道行く人々の目を楽しませるように、
人々に、何か少しでもプラスの影響を与えるものを残せたら嬉しいなとは思います。
具体的には、「優しさ」や「親切」、『優しい小説』や「良質なブログ文章」等。
今はまだまだ稚拙なレベルですが、
現在進行形で少しずつ現実世界やネット世界にこれらを残しています。
お陰さまで、ブログの掲載日も現時点で110日となりました。
 
だから、私は今死んでも悔いはありません。
縁のあった方々にプラスの影響を与えるものを、僅かでも残せていますからね。
私がこの世界に生まれてよかったんだなと感じて、死ぬことができます。
 
だけど、もしまだまだ生きられるのならば、
もっともっとプラスの影響を与えることが可能な
より価値の高い「優しさ」や「文章」を残したいと思います。
路傍の雑草のように、
ただひたすらにひたむきに「優しさの花」を咲かせ続けたい。
 
虎は死して皮を留め、私は死して「優しさと良文」を残したいと思う訳です。