そうだ、痩せなければいけないんだった。

今日、久々に献血に行ってきました。
最近の献血ルームは豪華ですよ。
そして、結構混んでいます。
献血ルームに入ってまず目にするのが、
待合室で雑誌や漫画などを読みながら待っている人たちです。
町で見かけるような普通の人たちが、普通に献血をしている光景を見ると、
なんだか心が温まります。
 
さて、私は献血前の血液検査を受けました。
そうしたところ、「ALT」が78.9IU/ℓという値で、
60IU/ℓ以下じゃないと献血を受けられないと断られました。
う〜ん、残念です。
 
「ALT」は「GPT」とも呼ばれている酵素で、
肝臓の細胞に多く存在します。
「何らかのトラブル」で肝臓の細胞が破壊されると、
血液中に出てきて血中の濃度が上昇するとのことです。
 
「何らかのトラブル」は、肝炎とか脂肪肝とかが引き起こします。
私の場合は、脂肪肝だと思います。多分。
 
ところで、なぜ脂肪肝で「ALT」の値が高いと献血をすることができないのか、
好奇心から、献血ルームの医師の方に聞きました。
答えは、「ALT」の値が高い場合、肝炎のリスクがあるからだそうです。
本当は脂肪肝の場合は献血に問題はないそうですが、
肝炎感染のリスクを除去するためには、仕方のないことなのかもしれませんね。
 
ところで私は、骨髄バンクのドナーをやっております。
今日の献血ルームのやり取りで思い出したのですが、
以前私は、骨髄バンクの提供者の候補になりながら、
血中の「GPT(ALT)」が高かったせいで、提供できなかったことがあります。
 
当時は、資格勉強中の無職。
生きる意味に悩んでいる時期で、
骨髄バンクの提供者の候補になったことに、とても喜びました。
こんな下らない自分でも、誰かの命を救えれば生まれた意味があると。
 
コーディネーターの方と面会し、
骨髄提供のための入院の時期を打ち合わせ、病院で血液検査を受けました。
しかし、「GPT(ALT)」が高くて現状では骨髄を提供できないという結果。
ただ再検査が半月後にあるので、それまでに数値が改善すれば骨髄の提供が可能とのこと。
私は、それから毎日区民プールに通って脂肪を落とすことに専念しました。
 
しかし・・・結果は、ダメでした。
数値の改善はありましたが、結局基準値を下回れなかったのです。
コーディネーターの方に、なんとかなりませんか?と聞いたのですが、
そこは命や健康に関することなので、曲げられないルールがあり、
私の要望は聞き入れてもらえませんでした。
 
「私が不甲斐なかったばっかりに、助かる命を救えなかった」
私は、本当に後悔しました。
そして、このような機会がありながら、
命を救えなかった自分を本当に嫌になりました。
「こんな生きる価値のないような自分がのうのうと生きて、
 きっと家族もいるであろう患者さんが亡くなるなんておかしい」と思いました。
 
ああ、思い出しました。
私は痩せなければいけないのです。
痩せなければ、血液や骨髄を待っている方々に与えることもできないのです。
 
今の体重は、78.3kg。
また、明日の朝から走ります。
 
あ、それから骨髄バンクのホームページはこちら
骨髄バンクへの申し込みは、全国の献血ルームで行えます。
 
ところで、どうです?
私がもし60kg台になったら、あなたも骨髄バンクに登録してみませんか?