「うつ病」を治すのは「投薬」だけなのか?

うつ病」になると、「世界」は灰色に見えるそうです。
例え話ではありません。
実際に、ドイツの研究グループが網膜スキャンを用いて網膜の反応を測定した結果、
うつ状態の人は、そうでない人に比べて、
網膜の反応が大幅に低下していることがわかったそうです。
心の病「うつ病」は、やはり体にも影響をきたし、
うつ病」の人を物理的にも苦しめています。
 
うつ病」の人の苦しみ。
今や、日本人の15人に1人が「うつ病」を経験していると言われています。
うつ病」は「心の風邪」とも表現されていますが、
「自殺」という「死」にもつながる怖い病気です。
私も昔は、「消えたい」「死にたい」「誰か殺して」と思い続けたことがあります。
多分、「うつ病」だったんだと思いますが、
医者にも通わず「投薬」もせずに苦しい時期を乗り越えました。
 
最近は、「うつ病」は抗うつ剤で治療することが主流となっているようです。
なにやら、どんどん薬の進歩が続いているようで、様々な薬が開発されています。
ただ、じゃあ社会から「自殺」が減っているかというと、そうでもないので、
うつ病」に対する「投薬」の効果には、私は少し懐疑的です。
 
抗うつ剤」には、副作用があります。
また、ウィキペディアによると「抗うつ剤」を「ハッピードラッグ」と称し、
前向きに生きる気分を目的として服用するケースもあるようで、
抗うつ剤」に依存する「うつ病患者」が、
オーバードース(薬物過剰摂取)に走ってしまうケースもあるようです。
また、リストカットのような自傷行為に使われることもあります。
 
今からお話しする話は、私の知り合いの実話です。
依存なのか自傷行為なのか、
かつて「抗うつ剤」のオーバードース(薬物過剰摂取)にはまってしまった
シングルマザーがいました。
心療内科に通い「抗うつ剤」を処方されるのですが、
苦しいときに、医者の言う服用限度を無視して大量に「抗うつ剤」を飲んでしまうのです。
歯止めが効かないので、信じられない量を飲んでしまいます。
これではいけないと、医者は彼女の母親に薬を渡し管理をしてもらうことにしたのです。
彼女の手元には1日の服用分しか与えられません。
しかし、薬に依存しきった彼女は、深夜に親にものすごい剣幕で電話をします。
「薬をちょうだいよ〜!!!!」
彼女には、4歳の息子がいました。
お母さん想いのとても優しい子です。
息子は母の剣幕に飛び起き、泣き出しました。
そして・・・全然関係ない市販薬を持ってきて、彼女に泣きながら言ったのだそうです。
「ママ、薬あるよ。ここに。」大声で泣きながら・・・
 
「うつ」の克服方法は、「薬」だけで本当によいのでしょうか?
「薬」だけでは限界があるのではないでしょうか?
「人」を救うのに、「モノ」に頼るだけで本当によいのでしょうか?
「人」を救う本当の「特効薬」は、「人」の「優しさ」ではないでしょうか?
 
このシングルマザーは、息子の「優しさ」に触れて深く反省をしたのです。
 
「うつ」に苦しむ社会に、もっと「優しさ」を。どうか皆さん少しずつでも。
私も頑張りますから。
 
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