人を見捨てるということ

あなたは、人を見捨てたことがありますか?
目の前の救いを求めている手を、払いのけたことがありますか?
もしくは、目をつぶって無視したことがありますか?
 
あなたが手を差し出さなければ、
相手の人生が壊れてしまうようなそんな場面。
 
その手をつかんだら、あなたは相手の重荷を背負うことになる。
私たちだって生きるのに精一杯なのに。
 
救えるものなら、もちろん救いたいけど・・・
 
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私は、人を見捨てることができません。
その人の「苦しみ」を無視することができないから。
そして、この理不尽な「世界」が嫌いだから。
この「世界」の、弱肉強食という鬼畜のルール。
弱い者は苦しむことが当たり前の競争社会。
 
弱いのは悪い。劣っているのは悪い。
悪いから、苦しむのは仕方ない。悪いから、見捨てていいんだ。
 
そんな訳ないじゃないですか?
 
もちろん、見捨てれば守れるものがある。
例えば「お金」。
 
一方、見捨てなければ守れるものもあるはず。
例えば何だろう?
明確に言葉にはできないけど、
見捨ててしまった時、失われる何かがあることを、私たちは知っている。
だから、私たちは見捨てることをためらう。
だけど、具体的に何を失うのかは、よくわからない。
何かとても大切なもののような気がするのだけど・・・
 
私は、人を見捨てることができません。
見捨てれば、この理不尽な「世界」が私をあざ笑うような気がするのです。
 
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