「苦しみ」の正体

現在恐ろしく仕事が忙しく、ブログを更新できていない状況です。
ストレスも、限界オーバーしそうになることがしばしば。
 
現在の仕事は、複数の外部の依頼主へ支援をするという内容なので、
ある依頼主への仕事をしっかりやり過ぎると、
他方の依頼主に不義理になってしまうということが、ストレスの大きな要因です。
それでも、自分が残業等無理をして吸収できればよいのですが、
1日24時間を消費しても、全ての仕事を十分にこなせない状況になってしまっています。
 
一人の上司のために仕事をするのであれば、
誠意を持ってその上司のためだけに仕事を集中させればよいので楽ですが、
複数の仕事の依頼主がいる場合は、バランスを取るのが非常に難しいのです。
そして私は、人の期待を裏切ることに、とても巨大なストレスを感じます。
 
人の期待を裏切りたくないのに、自身の力量のせいで裏切らざるを得なくなってしまう。
しかも、依頼人同士は他人同士なので、
私がどれだけマルチタスクで働いているかは知るよしもなく、
依頼人が期待した成果を達成できなければ、
それは私の「不誠実」や「怠惰」のせいと感じてしまうでしょう。
私自身は「誠実」に「精一杯」やっているつもりであるにもかかわらずです。
 
「不器用」で「期待を裏切ることに恐ろしくストレスを感じる」という特性を持つ私には、
現在のマルチタスクな仕事の状況は、相当に分の悪い状況だと言えます。
 
自分の中では、「苦行」レベルの「苦しみ」です。
 
ところで少し話が飛びますが、ドラゴンクエストのようなロールプレイングゲームでは
「経験値」という仕組みが用意されています。
敵を倒して「経験値」が一定数貯まると「レベルアップ」して、
自身が「成長」していくというものです。
この「経験値」は、弱い敵を倒しても少ししかもらえません。
逆に強敵を倒すと膨大な「経験値」が入り、主人公はより早く成長していきます。
 
面白いのが、その主人公の「能力(成長度合い)」に応じて、
強敵が決まると言うことです。
例えば、「レベル1」のAさんにはすごい強敵がいたとします。
しかし、「レベル100」のBさんから見たら、
その強敵はいくら倒しても成長の糧にならないつまらない敵だったりする訳です。
 
こういう状況であった時、
BさんはAさんに「なんでそんな敵も倒せないんだよ」と言ってはいけないと思います。
「強敵かどうか」は各人に相対的な概念であるので、
BさんがAさんを馬鹿にしてはいけないということは、十分に「論理」的なお話しでしょう。
 
さて、現在私が仕事で苦しんでいるのは、
自分にとっての「強敵」と対峙しているからだと言えます。
倒せば、「経験値」もでかいと推測できる訳です。
 
それと今回の「苦しみ」で、もう一つ学んだことがあります。
「苦行」レベルの「苦しみ」になると、
誰かに頼ってどうこうできるレベルではなくなるということです。
自分一人で、「対峙」し、苦しみ、「葛藤」し、逃げ出したくなり、
それでもやらなければいけないという「絶望」に追い込まれる。
「死んだ方が楽なんじゃないか」とすら思えてくる。
そのレベルが「苦行」レベルです。
こういう経験を積むと、開き直って「肝」が座るようになります。
 
私は、今回の現在進行形の経験を通じて、
「苦しみ」の正体は2つに分類できると考えるようになりました。
一つは、「経験値」としての「苦しみ」です。
そして、もう一つはストリートチルドレンや虐待を受ける児童が体験するような、
許されざる理不尽な「苦しみ」です。
 
まず、「経験値」としての「苦しみ」を説明します。
ライフ・マトリクスにもあるように、
この世界に「生きる意味」は、「心」の「成長」だと私は考えています。

そうした時に、「苦しみ」は「経験値」です。
大きな「苦しみ」ほど、「心」の「成長」には重要な糧となる。
「苦しみ」をそう捉えると、「人生」を生きることが楽になります。
 
次に、許されざる「苦しみ」の説明です。
これは、子どもだけでなく大人だって体験することがあります。
この「苦しみ」は、人類が倒すべき「(ゲームでいうところの)ラスボス」です。
我々人類は、「奴隷制の廃止」等、今までも許されざる「苦しみ」を駆逐してきました。
これからだって、理不尽な「世界」に対して快進撃を続けるのです。
生命が誕生して46億年。
理不尽な「世界」や利己的な「遺伝子」に対して、やっと反撃するターンになりました。
 
私は、「経験値」としての「苦しみ」を甘受して享受し、
許されざる「苦しみ」に飲み込まれている人を決して見捨てず、
「人生」を美しく燃焼させていきたいと思います。
 
私の「人生」は、ある意味「実験」です。
常識からは大きく外れた、上記のような「人生」を生ききった時、一体何が残るのか?
その「人生」の記録を、このブログに描き綴っていきます。
 
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