戦時中は「神話」となった

今、日本は中国や韓国と揉めています。
なんで揉めているのかと言うと、
多くの人がまだ生まれる前の70年前のことで揉めているのですね。
 
私は、この争いを客観的に観察するに、
なんてちぐはぐな争いなんだという印象を受けます。
そうまるで、キリスト教イスラム教の「宗教戦争」を見ているよう。
キリスト教イスラム教の争いに終わりは見えない。
なぜなら、彼らの行動原理である「聖書」や「コーラン」の内容が異なるから。
そして、「聖書」や「コーラン」の内容は決して書き換えられることはないから。
 
愛国無罪」なんて言葉が使われていますが、
これなんて、まんま宗教的パラノイアでしょう。
「○○」のためなら、暴力や強奪や放火も許される。
これは、宗教と同様の「マインド・ウイルス」に冒されている状態です。
(「マインド・ウイルス」について詳しくは、ウィキペディアをどうぞ)
日本のネットの論調だって、冷静な議論はなされていない。
まず「70年前の日本人は正しかった」からスタートしているから。
 
このように考えていくと、
東アジアの対立は、
イスラム教とユダヤキリスト教の対立となんら変わるところはありません。
「聖書」や「コーラン」は書き換えることができないけど、
歴史はちゃんと調べれば、どっちが正しいかわかるんじゃないの?と、
思う人もいるかもしれません。
しかし、日本人が「南京で虐殺をやっていない」というのは「悪魔の証明」になりませんか?
(「悪魔の証明」とは、「なかったこと」を証明することの困難性を比喩した言葉です)
 
私も、一日本人として、日本人の礼儀正しさや優しさを誇りに思っており、
中国共産党の言うような「南京大虐殺」なんてなかったと心情的には思いたいです。
しかし、中国共産党の公表している数十万人という人数はともかく、
「南京で日本軍による虐殺はなかった」ことは絶対に証明できません。
それは、全知全能の神にしかわからないことですよ。
もし神様が、
「わしは、あらゆる時のあらゆる場所を見ておった。
 確かに日本軍による南京での虐殺なんてなかったようじゃ。」と
太鼓判を押してくれたらいいですけどね。
 
そういう意味では、もはや戦時中の出来事は各国の「神話」となっているのです。
中国や韓国は、「日本は悪魔」教の「聖書」を持っています。
その「聖書」を書き換えることは、決して許されません。
今でも、進化論を否定し続けるキリスト教の「聖書」のように。
 
もちろん、日本も「日本は悪くなかった」教の「聖書」を持っている訳です。
ネット上に、熱心な宣教師がたくさんいますね。
 
この東アジアでの「宗教戦争」。
イスラム圏と欧米の対立よりは、まだ救いの余地があると私は考えています。
まだまだ本格的な血で血を洗う対立には陥っていないから。
 
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があります。
イスラム教とユダヤキリスト教の対立を見て何か感じるところがあるのならば、
我々は叡智をもって、東アジアの対立を一つ上の次元の「メタ」的な観点で俯瞰すべきです。
(「メタ」の意味は、ウィキペディアをどうぞ)
そうすることで、泥沼から脱する解決策も見えてくるのではないでしょうか。
 
自分達の巻き込まれている環境で物事を考えても、縛られた狭い議論しかできません。
であれば、
地球の反対側で行われているイスラムユダヤの紛争の解決策をまず考えてみるのも手です。
私たち(の多く)は、イスラム教とでもユダヤ教徒でもないので、
客観的に解決策をいくつか挙げることができると思います。
 
例えば、イスラエルの都市「エルサレム」はユダヤ教の約束の地です。
しかし同時に、イスラム教の聖地「嘆きの壁」がこの都市に存在し、
イスラム教徒にとっても非常に重要な場所となっています。
(おまけに、「聖墳墓教会」というキリスト教の聖地も存在しています)
この「エルサレム」の領有を巡って、
ユダヤ教徒イスラム教徒で激しい対立が続いています。
今は、イスラエルが「エルサレム」を実効支配している状況ですね。
さて、この領有の争いを解消していくにはどうしたらいいと思いますか?
 
この問いに対して、いいアイデアが出たら、
竹島」や「尖閣諸島」、「北方領土」にも応用可能かもしれないと思う次第です。
 
やっぱり大事なのは、各国民一人ひとりが自分達の頭で考えることを始め、
「宗教」を捨てて、自分の「良心」で行動することなのだと思います。
あなたは、
「宗教」というマインド・ウイルスに対する「心」の抵抗力をいかほどお持ちですか?
 
「俺は無宗教だから、十分に抵抗力を持っているよ」という方も多いと思います。
そうであれば、「日本は悪くなかった」教にも同じような態度を取れるはずです。
 
感情に溺れることなく「本質」を見極めて、自分にとっての「幸せ」を模索しましょう。
何事にも流されることなく、しっかりと「考察」すべきです。
政府にいいように利用されている、隣国の「日本は悪魔」教の信者を見て、
あなたは彼らを「幸せ」だと感じますか?
 
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