「お金」のために「仕事」をするということ

私の仕事は、コンサルタントです。
そして、自分の「仕事」を見つめたり、支援先の「仕事」を見つめたりする中で、
自分や人は、何のために「仕事」をするのか?ということをよく考えます。
 
「生活」のため、もしくは「家族」のためって言う人も少なくないでしょう。
しかし、純粋に「お金」のためだけって考え方だと、
行う「仕事」に歪みが出るような気がします。
 
例えば「お金」のためだけって従業員が考えると、
「給与」に直結しない「仕事」は全て「悪」になります。
「ただ働き」なんて絶対にしない訳ですね。
ただ、私は断言します。
会社は、「ただ働き」にも価値を見出している人によって成り立っていると。
「お金」以外の価値とは、「責任感」や「優しさ」、「成長意欲」「貢献意欲」等です。
これらは、「人間力」と置き換えてもいい。
「お金」のためのみに働いている従業員には、不平も多い。
だから「お金」のためだけっていう働き方は、決して「幸せ」な働き方ではありません。
 
上記の意見に、「そうだ!そうだ!」という経営者にも釘を刺したい。
「会社」の目的が「自身の収入」や「利益」のみであるならば、
「お金」以外に「価値」を感じて働いている従業員の「価値」を本当に知ることはできない。
ましてや、「お金」のためだけっていう価値観の従業員を、
「お金」以外にも、「仕事」に「価値」を見出せるように育てることなんて不可能。
「従業員には給与を与えてやっているんだから、それで十分だろ」なんて言う経営者に、
経営センスはありません。
 
特に中小企業は、「社長の人間力」が
従業員にとって強力な「お金」以外の「価値」とできる面があります。
これは、大企業にはない「強み」です。
経営者の「経営力」のみが、会社の成長エンジンではありません。
経営者の「人間力」も強力な成長エンジンとなるのです。
 
もっと言えば、「人間力」の薄い経営者の会社は追い風がなくなれば終わります。
「心臓」や「肝臓」をないがしろにして、「脳」だけでどうやって生きていくのですか?
 
「心臓」や「肝臓」は自律神経系だから勝手に動くと
勘違いしている人も多いかもしれませんね。
私が昔読んだビジネス本でも、従業員を体の臓器や細胞に例え、
「脳」のために自身の機能を果たすことが当たり前だってことを普通に書いてありました。
(驚くことに、当時ベストセラーの本でした。)
そんな考え方では、会社は立ち行かないことくらいわかりますよね?
 
私は、世の経営者や、これから経営者を目指す人に、呼びかけたい。
「経営力」も大事だけど、「人間力」も大事ですよと。
 
人間力」を高めれば、経営者自身も会社の皆も「幸せ」になれるのですから、
これを目指さない手はありません。
 
逆に言えば、「人間力」ある人には、是非「経営者」を目指して欲しい。
そうしたら「人間力」のある会社が増え、「社会」は「幸せ」になれる。
 
将来、私は、経営者の「人間力」向上のために尽くすコンサルになれたらいいなって思います。
世の中には、「お金」のためだけで仕事するコンサルタントも少なくないため、
きっと私というコンサルを活かせる道はあるはず。
 
そのためには、もっともっと「人間力」を高めないといけないし、
もっともっと資格の勉強もしなければいけない。
仕事も忙しいしプライベートもある中、
資格勉強の時間を確保するのは「怠惰」な私にとっては茨の道。
自分自身の「脳」や「体」のモチベーションを高め、
何とかこの「道」を進まなければなりません。
 
はたして自分にできるのか?
ガンバレ!自分!!
 
自分の目指そうとしているコンサルは自分にしかできないという「自負」と「使命」を抱え、
怖いけどこの「道」を進もうと思っています。

 
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