「フロー」状態

最近私が、「幸せ」の必要十分条件として、イチオシしているのが「一生懸命」です。
「幸せ」になるために満たすべきは、「モノ」でも「欲」でもなく、
「一生懸命」になれる「状態」なり「環境」であると考えています。
 
「日々是一生懸命」を心がければ「幸せ」になれる。
実にシンプルなのです。
 
さて、この「一生懸命」=「幸せ」という考え方は、
実は、私の独りよがりの考えという訳でもなく、
アメリカでも「幸せ」を実現する重大な要素として研究されています。
 
それが、「フロー」です。
ウィキペディアこちら
 
ウィキペディアによりますと、
「フロー」とは、人間がそのときしていることに、完全に浸り、
精力的に集中している感覚に特徴づけられ、完全にのめり込んでいて、
その過程が活発さにおいて成功しているような活動における、精神的な状態を言います。
ZONE、ピークエクスペリエンスとも呼ばれているようです。
 
アメリカの大統領候補になるようなエリートや、超エグゼクティブなビジネスマン、
それから世界的なスポーツ選手のような人々は、
生まれつき、自身をこの「フロー」状態に持っていくことが得意だと言われています。
あなたの身の周りにも居ませんか?
この人の精力的に活動するパワーはどこから湧いてきているんだろう?って人が。
 
言わば、超「一生懸命」の状態。
当然、どうしたらこんな「無敵モード」な状態になれるのだろう?と、
皆「フロー」状態になれる秘訣を知りたくなるのではないでしょうか。
 
心理学者のミハイ・チクセントミハイは、
「フロー」体験の構成要素として、以下の8つを挙げています。

(1)明確な目的

(2)専念と集中、注意力の限定された分野への高度な集中。

(3)自己に対する意識の感覚の低下、活動と意識の融合。

(4)時間感覚のゆがみ - 時間への我々の主体的な経験の変更

(5)直接的で即座な反応

(6)能力の水準と難易度とのバランス

(7)状況や活動を自分で制御している感覚。

(8)活動に本質的な価値がある、だから活動が苦にならない。
上記の8項目を読んで、何となく「フロー」状態のイメージはつかめたでしょうか?
 
確かにこんな状態になったら、とても「幸せ」ではないでしょうか?
これが本当の「生きている」という「実感」なのだと。
 
そして重要なことは、上記項目の(8)にもあるように、
「フロー」状態による努力の「結果」として得た成功が「幸せ」なのではなく、
「フロー」状態そのもの、すなわち「過程」で「幸せ」になれるということです。
 
どうでしょうか?
私の提唱している「一生懸命」論も、あながち「外れ」ではないと思いませんか?
 
では日常生活において、
どのようにすれば「フロー」もしくは「一生懸命」になれるのでしょう?
 
私は、以下の2つのどちらかに該当するもしくは双方を満たすような、
仕事や趣味を持つことが重要だと考えています。
(1)自分の「才能」を活かせる活動である
(2)その自分の活動によって、誰かの「幸せ」に貢献できる
 
という訳で、このブログは結構「フロー」状態で描いている次第です。
描いている時は「無心」になり、「幸せ」な時間を過ごしています。
 
また、実は私は1月から転職をするのですが、
新しい職場では、以前よりも自分の「才能」を活かせそうです。
そういう意味で、より「幸せ」を期待できる転職になるかなと思っています。
 
さて、あなたの日常にも「フロー」は存在するでしょうか?
今自分は「不幸」だと考えている方は、
「フロー」に「幸せ」を求めるのも一つの方法だと思いますよ。
「命」の「不完全燃焼」から脱却するのです。
 
まず、相対的に人よりも優れているあなたの「才能」を見つけましょう。
そして、与えられた「才能」を活かして、「使命」を果たすのです。
 
あなたという「種」が、本来咲かすべき涙が出るほど素敵な「花」をつけますように。
それは、あなたにしか咲かせられない「花」。