「ギャップ」を感じる

私は、毎晩「感謝ノート」というものをつけています。
1日の終わりに「感謝」したいことを振り返ると、
自分がどれだけ恵まれているか実感することができ、
「幸せ」を噛みしめることができるのです。
 
「感謝」はすぐに浮かぶ時もあれば、
なかなか浮かばない時もあります。
このなかなか浮かばない時が、
最も「感謝ノート」の効果を発揮できるチャンスです。
 
無理矢理にでも思い出そうとすることで、
普段何気なく受けている「心」の暖かさを感じる力が強まります。
そうすると、凍えていた「心」も少しずつ癒えてくるのです。
 
さて、いつも暖かい日差しの日ばかりとは限りません。
吹雪や竜巻の日もあるでしょう。
 
そういう最悪の日に「感謝ノート」で無理矢理「感謝」を想起しようとすると、
「誰かが自分に普通に接してくれる」というだけで有り難いことに気づきます。
 
心理学における「ギャップ効果」というやつです。
(ギャップ効果のウィキペディアは、こちら
 
ギャップ効果(Gap effect)とは、
ある二つの事象が近い間隔で発生したときに、
先に起きた事象に対しての感情と、
後に起こった事象に対しての感情にギャップがあった場合、
後の感情は独立して起こるよりもなぜか強調されて感じるというものです。
 
「感謝ノート」は、毎日という短い間隔で「感情」を振り返りますので、
「ギャップ効果」が発生しやすくなります。
 
この「ギャップ」をうまく捉えると、
「あなたがいてくれるだけで、ありがとう」という境地を得ることができるのです。
吹雪や竜巻は、あなたの「心」を傷つけるかもしれませんが、
同時にあなたの「心」に積もった埃を吹き飛ばし、
「外」と「心」の境のガラスを綺麗にしてくれます。
 
「世界」は、凍えそうに寒いです。
早く他者の「心」の体温に手をかざしましょう。
 
「心」を暖めることができるのは、「生命」だけなのです。
 
 
 あなたがここにいてくれて、本当にありがとう