「愛」の資源配分計画

昨日のブログ記事の続きです。
 
昨日私は、「愛」は「有限」であると描きました。
なぜならば、「愛」を具体的に紐解くと、それは対象物への「関心」であり、
1人の人間が、無限に全方位に「関心」を持つことは不可能だからです。
 
5人に「関心」を持つことができても、
5万人一人一人に「関心」を持つことはできません。
だから、人間が持てる「愛」は「有限」だと結論づけたのです。
 
人が利用可能で、持てる量が有限なものを「資源」と呼びます。
限りある「資源」は、有効利用が肝要です。
 
経営学の世界でも、企業の持つ資源を「ヒト・モノ・カネ」と区分して、
それらを、いかに効果的に配分するかが研究されています。
「たくさんくれ!」という無いものねだりでなく、
「与えられた資源」を最大限に活用するのです。
 
経営基礎用語集にも、

(経営)戦略を決めるとは、
ドメインを定義し、資源配分を決定し、競争ポジショニングを行なう」ことである。

と書かれています。
 
人や会社。
この世界に存続するものにとって、
「資源配分」は、その存在の「あり方」を決める極めて重要なミッションなのです。
 
さて、「愛」の話に戻ります。
 
「愛」が「資源」であるとわかった以上、
「全ての人を愛する」と言っている人は、
「誰も愛さない」と言っているも同然と考える次第です。
強いて言うなら、
「全てを愛す」と発言する自分のことは「愛」しているのかもしれません。
 
真に他者への「愛」を実現したいのなら、
限りある「愛」を誰に向けるのか、
真剣に計画する必要があるのです。
 
ただ「愛」は目に見えるものでもなく、数値化もできません。
ですから、今考えている「愛の資源配分計画」は、
優先順位をつける程度のざっくり感です。
しかし、今の「愛」の配分状態をまず書き出し、
それから目指す「愛」の配分状態を書き出すことで、
埋めるべきギャップを認識することには、
大きな意義があると考えています。
 
本当に試行錯誤の状態で恐縮ですが、
私の「愛の資源配分計画」は、こんな感じです。
 
(半年前くらい)
【高】ブログ、雑草、人生や世界の意味
【中】自分
【低】職場の一緒に仕事をしている人、親しい人
※上記にないものは「愛(関心)」の対象外
 
この状態から例えば、
家族を、まずは【低】に入れたいです。
それから、
「縁」の強い人々への「愛(関心)」は【中】に上げたいと思います。
 
自分への「愛(関心)」は、最近【高】です。
 
う〜む・・・。
まだまだ全然、完成型ではないですね。
 
ただ自分の関心の「対象」を書き出して、
ある程度ランキングすることには意義を感じます。
 
基本的には、
自分に「関心」を持ってくれる人に、「関心」を持つことが自然なことでしょう。
ですから、両親がランク外だった私の状態は、とてもアンバランスであり、
私も同様に「関心」を持つと、「幸せ」な「つながり」が生まれると感じます。
 
今の両親の私への「関心」は、【高】だろうなと考える次第です。
 
幸い実家も近く、月に1〜2度は帰省していますので、
ちゃんとしっかり「関心」を持っていきたいなと思います。
 
他にも、自分に「関心」を持ってくださる「縁」のある人達。
そういった「縁」は、しっかりと大切にしていきたいと思います。