「コミュニケーション」下手を治す方法

私は、昔からコミュニケーションが下手です。
 
もちろん今もコミュニケーションが下手なのですが、
中学生の頃の自分と、
今の自分では、その原因に違いがあります。
 
中学生の頃の自分は、話すネタ自体を持っていませんでした。
それに話したいと感じてもいなかったと思います。
 
主体性がなく、どうしたらよいかわからず、
塾に通っていたときも、同じ学校の塾の仲間の後をただついていくだけ。
他の塾生から「金魚の糞」と言われたことが、今でも記憶に残っています。
 
今の自分がコミュニケーション下手なのは、
私の「興味の対象」が「イっちゃっている」ことが原因です。
「世界の苦しみ」とか「幸せとは何か?」とか「人生とは何か?」とか、
そのままこのブログで描いていることが、私の「興味の対象」となります。
あとは「雑草」とか「生物」とか「宇宙」とか。
 
そんなこと飲み会で話しても、白けるだけです。
結果として、飲み会の席でも「無口」になっていきます。
 
「興味の対象」って、結構重要かもしれないですね。
 
「興味の対象」が合致すれば、口下手の人でも熱い会話ができるような気がします。
 
コミュニケーションに悩んでいる人と一緒に考えたいのですが、
もしかしたらコミュニケーションが苦手なのは、
技術的な問題よりも、「興味の対象」に問題がないでしょうか?
 
「興味の対象」が、ほとんど存在しなかったり、
あるいは、あったとしても周囲の人とは全く違うものだったり。
 
「興味」のない話をしていても楽しくありません。
それが、会話をしようとしても段々「無口」になってしまう原因なのだと
私は考えるのです。
 
でも・・・
 
「興味の対象」が違っていても、楽しそうに話をしている人達を見て羨ましく思う。
私も含めて、そういう想いを持っている人は、
具体的にどうしたらよいんでしょうね?
 
その答えを一つ、思いつきました。
それは「人」に「興味」を持つことです。
 
コミュニケーションしようとする集団の「興味」に、
今更自分の「興味」を合わせようとしても、
それは生活スタイルを変える必要があったり、
自分の価値観を変える必要があったり、
いろいろと困難だと思われます。
 
それよりも、あと一つだけ「興味の対象」を増やすのです。
それは、話している相手自身に「興味」を持つということ。
この「興味」さえ持てば、「聴くコミュニケーション」が成立します。
 
今までコミュニケーションが下手だったのは、
相手の話に「興味」がなかったからです。
だから自分も相手も、だんだん居心地が悪くなってくる。
 
先日、心療内科を診られている女性の医師の方から、素敵な話を聴きました。
「悟り」とは「差取り」であると。
 
自分と相手の「差」を感じることが、「悟り」なのです。
 
当たり前の話ですが、私達は誰一人として同じ存在ではありません。
必ず、自分と相手には「差」があるのです。
 
自分と相手が「同じ」でないことを嘆くのは、とても不毛なこと。
そうではなくて、自分と相手との「差」を感じ、その「差」を楽しむことが、
この社会で生きていくための「悟り」だと、私も考えるのです。
 
そう考えると、むしろ自分と他の人との「差」がかけ離れているほど、
会話は面白くなるかもしれませんね。
 
「相手と自分って、こんなに違うんだ」
 
相手を尊重し、相手を好ましく感じているからこそ、
その「差」を楽しむことができるのです。