「私」とは

「命」とは何か?(その2)

「命」とは何か? 前回記事から、そんなことを考えています。 前回では、自分の仮説を構築できませんでした。 ゴキブリホイホイにかかったゴキブリが餓死した瞬間、 彼の「命」が失われます。 餓死する1秒前と、餓死した1秒後では、何が違うのか? 彼を構成…

「命」とは何か?(その1)

「命」って何ですか? この問いに対して、 しっかり自分の見解を答えられる方は、 大したものです。 私は、返答につまります。 科学では答えが出されていない難問です。 試しに、ウィキペディアを調べてみました。 わずか7行の説明。 冒頭には、こんな解説が…

「魂」とは何か?

私は、「脳」科学の本を好んで読みます。 そこに、「私とは何か?」という問いへのアプローチがあるからです。 私は、こう考えています。 「私」−「脳」の機能=「魂」 「脳」科学の本を読んでいると、 様々なことを「脳」が行っていることがわかります。 例…

「内向型」と「外向型」の再再考

私にとって、「世界」は2つあります。 内なる「世界」と、外の「世界」です。 今まで私は、 外の「世界」よりも、内なる「世界」に、興味を持っていました。 そんな私は、ユングが言うところの「内向的」な性格です。 (関連過去ブログ:「内向型」と「外向…

「人類」ミーツ「言語」

今回は、前回の続きです。 前回ブログ:「私」は、「言語」で創られる 前回、「人間」と他の動物を大きく隔てている要素は「遺伝子」ではないと描きました。 「人間」が「言葉」を得たことによって、 他の動物と全く次元の異なる存在になったのです。 前回も…

「私」は、「言葉」で創られる

脳科学の本を読んでいると、 人には「自由意思」がほとんどないことがわかります。 人が何か行動を起こすとき、 その人が「○○をやろう」と思う前に、 脳は先に動き始めているのです。 例えばボタンを押そうという考えを「意識」する前に、 脳は既に指を動か…

「魂」の存在を、エクセルで説明する

エクセルで、「魂」の存在を説明します。 まず私達は、自律式のコンピュータであると認識して下さい。 それは「遺伝子」というプログラムによって、 私達の細胞の動きや私達の行動が決まってくるからです。 私達の行動が、 プログラムで決まってくるというこ…

「遺伝子」のプログラムの隙間に

今Kindleの電子書籍で、 コンラート・ローレンツ博士の著書「ソロモンの指輪(動物行動学入門)」を 読んでいます。 彼は、1973年にノーベル生理学・医学賞を受賞したオーストリアの研究者です。 私達になじみの深い話で言えば、「刷り込み現象」の発見があ…

「自分像」を破壊する

例えば、私を無視する人がいたとします。 今までの私は、 「なんて心ない人だ。 ろくに私のことなんか観ていないくせに、 無視するのが当然みたいな扱いを簡単にするなよ!」 と反発していた訳です。 そう考えながらも、その人から無視をされる度に、 ストレ…

「コミュニケーション」下手を治す方法

私は、昔からコミュニケーションが下手です。 もちろん今もコミュニケーションが下手なのですが、 中学生の頃の自分と、 今の自分では、その原因に違いがあります。 中学生の頃の自分は、話すネタ自体を持っていませんでした。 それに話したいと感じてもいな…

自分の棚卸(たなおろし)

私自身について、ちゃんと書くのは初めてかもしれません。 そもそも私がこのブログを書き始めた動機の一つは、 「一体自分は、何のためにこの世界に生まれたんだ?」という疑問です。 ですから、自分のことを正確に見つめないと、 このブログの目標は達成で…

「善」に甘んじない

「心」はバランスが重要だと、最近思っています。 ニーチェの示した「ルサンチマン」を見てもわかるように、 絶対の「善」なんてないと意識したときから、私はそう感じるようになりました。 「ルサンチマン」とは、強者に抱く弱者の怨嗟。 つまり「善」とは…

「意識(命)」の還るところ

「人格」もしくは「魂」とは、液体のようなものである。 私はそう考えています。 単なる直感とかそういうものではなく、 様々な文献を読んだ上での私なりの科学的な「考察」です。 詳しくは過去ブログ(「意識」を2で割ると?「意識」を2で掛けると?)に…

「おまめ」に「優しさ」を見る

子どもの頃、「鬼ごっこ」をしたときを思い出してください。 「鬼ごっこ」するにはまだ早い小さな子どもが「入れて!」と言ってきました。 あなたは、そういう時どうしていたでしょうか? 私は東京出身ですが、『じゃあ、「おまめ」ね!』と言って、 その子…

ブリキの木こり

私は、「オズの魔法使い」の話が好きです。 「オズの魔法使い」では、 「心のないブリキの木こり」と「脳のないカカシ」と「勇気のないライオン」が、 主人公のドロシーと共にエメラルドの都を目指して旅をします。 何かが不足している者が集まり、 助け合い…

「理解者」

「理解者」の価値を知っていますか? 自分に対して「無関心」でなく、「心」で接してくれようとする人。 私達の周りには、二種類の人間が居ます。 それは、自分のことを「理解」してくれようとする人と、自分に対して「無関心」な人。 自分のことを「理解」…

醜い「感情」

「感情」とは、醜いものである。 昨日も、閉じ込めていた「感情」が表に出て来てしまい、 とても深く後悔した。 「感情」は「欲」と密接な関係にある。 「感情」は綺麗事ではない生々しいものである。 「感情」は、エゴである。 「感情」を表に出したら、人…

利己的「感謝」のススメ

「感謝」は「幸せ」と直結しています。 なぜなら、こんな実験結果があるからです。 (関連過去ブログ:人の「不幸」は蜜の味?じゃあ、「幸せ」は何の味?」) その実験は、社会心理学者ノバート・シュワルツ教授が1988年に行いました。 彼は学生達に二つの…

「心」と「モノ」の狭間で

私たち「人」は、「心」であり「モノ」であります。 「モノ」として、「体」を持ち、「遺伝子」を持ち、「本能」を持ち、「感情」を持つ。 一方、「心」として、「理性」を持ち、「愛」を持ち、「慈悲」を持ち、「良心」を持つ。 「心」と「モノ」という、全…

プレゼンとは、「空気」になることと見つけたり

私は、人前で話すのが苦手です。 コンサルタントを仕事としているのに、そんなんではダメだ! ・・・という訳で、どうしたら人前で話せるようになるのかじっくり考えてみました。 もともと、私は人に何かを伝えるのは好きなのです。 このブログを見てもらえ…

「プライバシー」とは何か?

過去ブログで、「シャドウ」という心理学の概念のお話をしました。 「シャドウ」とは、意識にとって許容できない自分の暗黒面のこと。 つまり、例えば幼少期に「おしとやかにしていなさい」と親から強く躾けられた女の子が、 その後(大人になっても)、活発…

「当たり前に見えている」ということ

角川文庫に「脳の中の幽霊」という本があります。 作者は、V.S.ラマチャンドランというインド出身の心理学・神経科学者です。 彼は、カリフォルニア大学サンディエゴ校の「脳認知センター」所長でもあります。 (ウィキペディアはこちら) この「脳の中の幽…

「音楽」、現実世界に存在する魔法

「音楽」が嫌いな人って、いるでしょうか? もちろん、「私、演歌はダメなんです」という感じで、 あるジャンルの「音楽」が嫌いという人は、いるかもしれませんね。 でも、「音楽」全般がダメだという人に、私はあったことがありません。 「音楽」は、人類…

【クオリア】 ロボットは七色の虹に何を見るか?

「私とは、いったい何なのでしょうか?」 人類はこの永遠の疑問を、哲学・宗教・科学という手法で解決しようとしてきました。 現在ではこの問いに対して、多くの部分が科学により解明済です。 しかし、全てではありません。 「私とは何か?」という難攻不落…

【受動意識仮説】 「私」は、「私」を動かしているの?

回転寿司。 私の目の前を流れるお皿。 私は「シメサバ」のお皿を取ろうと手を伸ばします。 さてこの時、私の体の中では、どのようなことが起きているのでしょうか? 以下に私が「シメサバ」を取るまでに発生するイベントを3つ挙げます。 これらは、どのよう…