【予言!】「アルファ・ドリーマー」

「アルファ・ブロガー」という言葉をご存知でしょうか?
日本に数多くいるブロガーの中でも、
非常に多くの読者を持ち、その分野では絶大な影響力を持つブロガーのことです。
例えば、「アルファ・ブロガー」が「この商品はいい」と書けば、
その影響で、実際にその商品の販売量が増えていったりします。
例えば、こんなブログがあります。
母ちゃんちの晩御飯とどたばた日記
このブログは、アルファブロガー・アワード2009の料理・レシピ部門を受賞しました。
 
ところで、マーケティングの言葉に「オピニオン・リーダー」という言葉があります。
ある特定の分野に通じていて、お気に入りの商品に出会うと、
自分の仲間たちに「この商品はいい!」と口コミして宣伝をしてくれる
企業にとってはありがたい人々です。
 
新製品が出たら、
比較的早い時期にその製品を入手して商品の感想を仲間に熱く語る・・・
あなたの周りにもそんな人はいませんか?
マーケティングを行っている企業は
彼ら「オピニオン・リーダー」を非常に重視します。
例えば、映画の試写会が何故無料で行われるかご存知でしょうか?
それは、試写会に集まる人々こそが「オピニオン・リーダー」だからです。
試写会を観た彼らが、職場や学校の仲間に「あの映画超良かったよ!」と感想を話す。
仲間が話すことならばと信用して、今度その映画を観に行ってみようという気になる。
口コミは、どんな広告よりも強力な影響力を持つ宣伝手法なのです。
私も、スターウォーズ好きの知り合いに
「あの映画観てきたけど、ものすごく良かったよ!」と
熱く語られたことがあります(笑)。
 
インターネットがそんなに普及していない時代は、
オピニオンリーダー」が情報を発信できる相手は精々多くても100人が限度でした。
しかし、インターネットの登場によってマーケティングの環境も激変しました。
特定の分野に興味を持っていた「オピニオンリーダー」達が
ブログで情報発信を始めたのです。
ネットの世界では、「類が友を呼ぶ」ということが劇的に行われます。
その分野を極めたブロガーが、同好の士を集め、
カリスマブロガーとして数万人の読者を獲得する。
そんなことが当たり前の日常となっています。
そういうご時勢では、テレビのCMなんかよりも
「アルファ・ブロガー」が記事にしてくれた方がよっぽど宣伝になるのです。
 
まあ、そんな具合にインターネットの時代になって
注目を集めている「アルファ・ブロガー」という言葉ですが、
そもそもこのアルファは、
群れをリードするリーダー格の狼の個体がアルファと呼ばれているところから、
援用されて名付けられました。
 
「アルファ・ブロガー」だけでなく、
ネットの世界では、このアルファが草の根レベルで他にも多数存在します。
そして、そのアルファ達はネット世界で、
価値観を共有した面識のない仲間達のリーダーとなっているのです。
 
チュニジアとエジプト。
最近、抑圧された民衆がネットを通じた団結で力を獲得して
腐敗政権を倒し始めています。
今回はフェースブックというコミュニケーションツールが
団結の原動力だったようですが、
私は、このネットによる革命の裏には、数人のアルファがいたとにらんでいます。
 
そして、今の日本。
私は、明治維新以降、今は最悪の状態になっていると感じています。
夢を持たない腐敗した政治家達、ワーキングプア就職氷河期
先進国でナンバー1の自殺率・・・
 
チュニジアやエジプトのように民衆が抑圧されているとは言いませんが、
日本には今、夢や希望がなくなってきています。
そんな中、明るい兆しもあります。
若い人を中心に、社会起業等の起業を目指す人々が少しずつ増えているようなのです。
 
私の職場の若い社員達も、それぞれの夢を持っているようです。
私はそのことをとても頼もしく思い、俄然応援したい気持で一杯です。
若いうちは、自身の能力や経験はあまり気にせず、
まず望む方向に飛び込むことが重要かなとも思っています。
 
今日、夢を語る若い一人の社員の話を聴いていて、
アルファ・ドリーマー」という言葉が頭に浮かびました。
この言葉は私の完全な造語です。
試しにネットで検索してみましたが、この言葉は出てきませんでした。
 
私はこう思ったのです。
若いドリーマー達の中から、夢を大きく実現するアルファが現れて、
他のドリーマーをリードする存在になったり、
新たにドリーマーを生み出していくようなシンボル的存在になったりして欲しい。
 
もう決まったレールを歩くことが安全で安心な時代は終わりました。
既に、レールの上には夢は転がっていません。
リスクを冒して夢を追ってこそ本物の人生だと、そろそろ世の中が気づく時期です。
そのための火付け役として、
アルファ・ドリーマー」達にご登場いただきたいと切に願う今日この頃です。
 
実は、私の望む方向に日本の社会が動き出す兆候が既に出てきています。
それは、「ONE PIECE」という漫画が
あのドラゴンボールの発行部数を大きく超え、
国内歴代最高の発行部数を記録するという社会現象となって現れています。
内容を読んだ方は分かると思いますが、
あの漫画のテーマは、私に言わせれば
「リスクを冒して夢をつかみにいくことの楽しさ、素晴らしさ」なのです。
レールの上を足元を見て恐る恐る歩くことが主流の時代は、もうすぐ終わります。
人々は、レールから勇気を持って離れて
自分の進みたい方向に歩くことの楽しみに目覚め始めているのです。
 
そうして、この閉塞した日本に新たな時代の幕が切って落とされる。
そんな予感がしています。
そして、この「アルファ・ドリーマー」という新たな言葉。
今後、言葉として日本社会に普及していくことを予言しておきましょう(笑)
 
それから、もちろん私も若い人に負けずにドリーマーの一人となって、
人生を大いに楽しみたいという野望を持っています。

ONE PIECE」で言うところの「大海賊時代」の幕が、いよいよ上がろうとしています。