福島第一原発事故について知っておいたほうがよいと思われる情報


 
ドイツのテレビ局が制作した福島第一原発原発事故の番組が
ユーチューブにアップされています。
もともとアップされていた動画は、
福島中央テレビによってなぜか削除されてしまいました。
逆にそれが話題となり、
現在ユーチューブに再アップされた映像が多くの人に閲覧されている状況です。
 
なぜ、他社の制作物である動画を福島中央テレビが削除できたのかは謎ですが、
映像の最初に流れる原発の水素爆発の映像の著作権福島中央テレビにあるため、
それを理由として、むりやり削除したのではと噂されています。
しかしなぜ、そのようなわずか数秒の映像の著作権のために動画削除まで行ったのか?
また、福島中央テレビの名前で削除されていますが、動画削除は実際には誰の判断なのか?
国民に知られたくない情報だから削除したのか?
疑問はつきません。
 
一つ言えることは、ネット環境は市民の味方ということでしょう。
ジャスミン革命の発生は、ウィキリークスによって大統領の非常識なほど豪華な生活が
国民にリークされたことも一因であると言われています。
また、先日の中国の高速鉄道の事故も、
中国版のツイッターで情報が拡散したため、
中国共産党はいつものように情報を隠蔽できませんでした。
 
そして、今回の日本の原発事故。
日本の政府やメディアから出てこない情報が、ネット経由で共有される時代になりました。
それも、体制が隠そうとする姿勢が強い情報ほど、反比例的にネットで強く拡散されるという事実。
今までのように、メディアさえ押えれば正義でないことでも何でもできる時代は終わり、
これからは、隠れて不正な既得権益を築いている者の情報は、
ネットによって速やかに公開され広範囲で共有されてしまう時代となります。
私は、今回の動画削除によって発生した情報拡散の流れを見て、
世界的に、ネットによる新たな国家の時代が訪れていると感じました。
中国ですら政府にとって望ましくない情報でも公開され共有されてしまう訳ですから、
北朝鮮のように国民からインターネットや携帯を取り上げない限りは、
どんな国であれ、不都合な情報を隠蔽できた過去の時代に後戻りすることはできないでしょう。
ここ数年は、災害も多く閉塞感の強い世界情勢ですが、
インターネットの普及による情報共有化で、
大きなよい変化が世界に訪れるのではないかと感じています。
 
そして、そのようなインターネット社会においては、
各個人がその情報に接して「どう感じるか?」「どう伝えるか?」が重要となります。
インターネット社会では、個人の方にかかる負担や役割もそれなりに大きい訳です。
あたかも、インターネットによってつながった人々は、脳の中の脳細胞。
脳細胞もシナプスという細い線で多くの脳細胞とつながっています。
そして、刺激がシナプス経由で伝わると、脳細胞はその情報を判断します。
どんな判断をするかというと、以下の2つのうちどちらかです。
「これは、他の脳細胞に声を大にして伝えるべき情報か」、
もしくは「他の脳細胞には伝える必要のない情報か」。
 
今回、私という脳細胞は、この動画が削除されたという情報をインターネットで取得し、
「これは他の人にも伝えたほうがよいだろう」と判断し、再度インターネットに情報を流した訳です。
つながっている社会では、重要な情報は、
強烈なシグナルとして増幅され隅々まで伝達されます。
この情報の伝播の仕方は、本当に脳細胞にそっくりなのです。
私の考えでは、ネット社会において各個人(脳細胞)がネットでつながることで、
あたかも市民全体が脳となって物事を判断するようになると思っています。
そして、そのつながった社会の共同体によって創出された判断は、
自分だけ得すればよいという全体の利益に反する癌細胞を駆逐する力を有しているはずです。
 
「正義」とは、一部ではなく全体の利益につながるやり方であると言えます。
繰り返しになりますが、ネットによって人々がつながることで、
自分達のことだけ考え全体に害を及ぼしても構わないという癌細胞は
攻撃されて社会から消えていくでしょう。
 
景気も悪く災害も多発する、お先真っ暗な世の中ですが、
ネットでつながることによる世界の変化に、私は大いに期待をしているのです。
 
さあ、これからの新たな社会のために、
各脳細胞は、自身の自立した判断力をしっかりと磨いておきましょう。