あなたは「特別」な人。

人は、誰かの「特別」になることを求めます。
例えば、ホテルのスイートルーム。
他より豪華な部屋と、ホテルの従業員からの「特別」待遇。
このことに人は価値を感じ、わざわざ高いお金を払います。
飛行機のファーストクラスにも同じことが言えますね。
 
アイドルは、多くの女性にとって憧れではないでしょうか?
なぜなら、アイドルは国民の「特別」だから。
 
誰かの「特別」になりたい。
これは、どこから湧き起こる衝動なのでしょうか?
 
きっと、それは人間がもともと持っている本能なのでしょうね。
親の「特別」だった子ども時代。
子どもにとっては、「特別」なことが当たり前。
自分は「特別」な存在。
 
だけど大人になるにつれ、「特別」ではいられなくなる。
偏差値○○?
運動部では補欠?
楽器の腕前はそこそこ?
 
イチローのようにすごい才能を持った人でなければ、
世界の中で「特別」でいることなんて許されない。
 
そして、それでも「特別」にこだわる人々は、
一生懸命、他を下に見ることで「特別」であろうとする。
もしくは、自分より上か下かにこだわる。
「特別」にしがみつくあまり、
相手を承認できない。評価できない。感謝できない。
ギスギス。ギスギス。
とても不安。とても苦しい。いつも「笑顔」でいられない。
 
「特別」を手放すと、きっと楽。
「特別」は所詮、本能がもたらす幻。
 
 なぜ「特別」でないといけないの?
 
自分だけが「特別」? 
違います、自分を含んだ全ての人々が「特別」。
そして、多分全ての命も「特別」。
 
自分の中の「特別」を手放すと身軽になれる。
優しくなれる。幸せになれる。「笑顔」でいられる。
 
一部でなく全てを「特別」と見ることができるようになるとき、
初めて自分が、真に「特別」であることに気づくのです。